弁太陽病脈証併治上第五

各条
・原文
・現代中国語解説
・現代中国語解説の日本語訳。
の順に記載。
 ただし、日本語訳は管理人の翻訳のため翻訳精度は低いと考えられる。




第001条
太阳之为病,脉浮,头项强痛而恶寒。

太阳病的基本症候特征,是脉象浮、头痛、项部拘急不舒、畏寒。

太陽病の基本的な症状の特徴は、浮脈、頭痛、うなじ部が張って(項部拘急)不快であり、悪寒がする。



第002条
太阳病,发热,汗出,恶风,脉缓者,名为中风。

太阳病,发热,汗出,畏风,头痛,项部拘急不舒,脉象浮缓的,就叫做中风。

太陽病で、発熱し汗が出て、悪風・頭痛がして、うなじ部が張って(項部拘急)不快であり、脈が浮で緩の症状を「中風」と言う。



第003条
太阳病,或已发热,或未发热,必恶寒,体痛,呕逆,脉阴阳俱紧者,名为伤寒。

太阳病,已经发热,或者还未发热,畏冷,头痛,项部拘急不舒,身体疼痛,呕逆,无汗,寸关尺三部脉象均浮紧的,就叫做伤寒。

太陽病で、すでに発熱している、あるいは今の所はまだ発熱していないが、寒さを嫌い(畏冷)、うなじ部が張って(項部拘急)不快であり、身体が痛く、吐き気があり、汗は出ず、寸脈・関脈・尺脈のすべての脈が浮で緊脈な症状を「傷寒」と呼ぶ。



第004条
伤寒一日,太阳受之,脉若静者,为不传;颇欲吐,若躁烦,脉数急者,为传也。

外感病第一天,邪在太阳,如果脉证静止在太阳未变的,这是疾病未发生传变。如果病人总想呕吐、烦躁不安、脉象数而急疾,为邪气传里之象,表示病已传变。

外感病の一日目、邪が太陽経にあり、もし脈証に変化なくければ、疾病はまだ他の経に移って(伝変して)いない。もし、病人がつねに嘔吐したがり、気持ちがいらだって落ち着かず(煩躁不安)、脈が数で急疾なら、邪気が中(裏)に伝わっていることを示し、病位はすでに伝わり移っている(伝変)ことを示す。



第005条
伤寒二三日,阳明、少阳证不见者,为不传也。

外感病二三天,已到邪传阳明、少阳之期,如果不见阳明、少阳病见证,而只见太阳病症候的,表示病未传变。

外感の病にかかって2、3日して、すでに邪が陽明・少陰に伝わるころに、もし陽明・少陰病の症候が見えず、太陽病の症候が見えるのは、病位はまだ他の経に伝わって(伝変して)いないことを表す。



第006条
太阳病,发热而渴,不恶寒者,为温病。若发汗已,身灼热者,名风温。风温为病,脉阴阳俱浮,自汗出,身重,多眠睡,鼻息必鼾,语言难出。若被下者,小便不利,直视失溲。若被火者,微发黄色,剧则如惊痫,时瘛疭,若火熏之。一逆尚引日,再逆促命期。

太阳病,出现发热、口渴、不怕冷的,就叫做温病。温病为感受温邪所致,所以禁用辛温发汗、禁用攻下、禁用火攻。如果误用辛温发汗,就会使热势更甚,出现身体灼热、尺部寸部脉象均浮盛、自汗出、身体沉重、时时嗜睡、呼吸时鼻有鼾声、说话困难,这就叫风温。如果误用攻下,耗伤阴液,就会出现小便短少不通畅,两目直视、大便失禁。如果误用火攻,就会使邪热更炽,火热内攻,轻的会引起肌肤发黄,严重的会引起手足阵发抽搐,好象惊痫发作一样的症状,肤色发黄很深,象烟火熏过的一样。一次误治,病人尚可苟延时日,反复误治,就会断送病人生命。

太陽病で発熱して喉は渇くが、悪寒はない場合は温病と呼ぶ。温病はすでに、温邪罹患したためであり、辛温発汗を用いてはならず、瀉下や温めることも禁止である。もし誤って辛温発汗させるとと熱が旺盛になり、身体は熱くなり、尺脈、寸脈がともに浮盛となり、自汗して、体は重くなり、ずっと眠たくないり、呼吸するといびきが出て会話が困難になる。これを風温とい呼ぶ。もし誤って瀉下させると、陰液を消耗し、小便が出にくくなり、両目は直視して大便を失禁する。もし誤って火法を用いると、熱はさらにひどくなり、火熱が内を攻め、黄疸を引き起こし、重篤な痙攣を引き起こし、てんかん発作のような症状が出て、皮膚は黄疸がひどくなり、まるで火であぶったかのようになる。
一回の誤治であれば一時的なものであるが、誤治を繰り返すと、命に関わってくる。



第007条
病有发热恶寒者,发于阳也;无热恶寒者,发于阴也。发于阳,七日愈。发于阴,六日愈。以阳数七、阴数六故也。

患外感病,如果出现发热畏寒的症状,是病在阳经的表现;如果出现无热畏寒的症状,是病在阴经的表现。病在阳经的,大约七天可以痊愈;病在阴经的,大约六天可以痊愈。这是因为七属于阳数、六属于阴数的缘故。

外感の病にかかり、もし発熱畏寒の症状が現れると、病は陽経にある。;もし熱がなく畏寒の症状が現れたら、病は陰経にある。病が陽経にあるの場合は、大体7日で完治する。病が陰経にあるのは、大体6日で完治する。これは「七」が陽数に属し、「六」が陰数に属する所以である。



第008条
太阳病,头痛至七日以上自愈者,以行其经尽故也。若欲作再经者,针足阳明,使经不传则愈。

太阳病,头痛超过七天而自行痊愈的,是因为邪气行尽太阳经的缘故。如果邪气未尽,有向阳明经传变趋势,可以针刺足阳明经穴,使经气疏通,抗邪力增强,邪气不能内传阳明,疾病就会痊愈。

太陽病で、頭痛が7日以上してから自然に回復するのは、邪気が太陽経を行き尽くしたからである。もし、邪気がまだ行き尽くしておらず、陽明経に向かい伝達する勢いがあるなら、足陽明経穴に針をすればよく、気の流れをよく(経気疎通)させれば、邪に抗う力を増強し、邪気が内に入り陽明に伝わることができないので、病気は全快するだろう。



第009条
太阳病欲解时,从巳至未上。

太阳病将要解除的时间,多在上午九时至下午三时之间。

太陽病がほどなく治癒する時間は、午前9時〜午後3時が多い。



第010条
风家,表解而不了了者,十二日愈。

容易患太阳中风的人,表证解除以后,身体仍感觉不舒适的,需待一定的时日,正气恢复,才能痊愈。

太陽病中風(風邪)に罹患しやすい人は、表証がなくなってから、依然として身体に不快な感覚が残り、一定の日時を要し、正気(病気に対する抵抗力)が回復して、やっと完治できる。



第011条
病人身太热,反欲得衣者,热在皮肤,寒在骨髓也;身大寒,反不欲近衣者,寒在皮肤,热在骨髓也。

病人体表发热,反而想穿很多衣服,这是外部假热、内部真寒的表现;体表怕冷,反而不想穿衣服,这是外部假寒、内部真热的反映。

病人の体表は熱くなっているのに、服を多く着込みたがるのは、外部の熱は偽熱で、内部は冷えていることを表している。;体表は冷えているのに、服を着たがらないのは、外部の寒さが偽物で、内部の真の熱を反映している。



第012条
太阳中风,阳浮而阴弱,阳浮者热自发,阴弱者汗自出,啬啬恶寒,淅淅恶风,翕翕发热,鼻鸣干呕者,桂枝汤主之。

太阳中风证,卫阳抗邪而浮盛于外,营阴不能内守而弱于内,卫阳浮盛于外就发热,营阴不能内守则汗自出,病人畏缩怕冷,瑟瑟畏风,象皮毛复盖身上一样发热,鼻塞气息不利,干呕的,应当用桂枝汤主治。

太陽病中風証で、衛陽(衛気)が邪に抗って体表面で盛んで発熱し、脈が浮で、栄陰が不足し内を守れず自汗し、脈が弱であり、病人が寒さを嫌がり、ブルブル震えて、象の皮で身体に蓋をしたような発熱があり、鼻が詰まり呼吸しにくく、吐き気をもよおすのは、桂枝湯を用いて治療するのべきである。



第013条
太阳病,头痛,发热,汗出,恶风,桂枝汤主之。

太阳病,只要出现头痛、发热、汗出、畏风的,就可以用桂枝汤主治。

太陽病で、頭痛、発熱、発汗、畏風さえすれば、桂枝湯を用いて治療する。



第014条
太阳病,项背强几几,反汗出恶风者,桂枝加葛根汤主之。

太阳病,项背部拘紧不柔和、俯仰不能自如,本应当无汗,反而出现汗出、怕风等太阳中风证的,用桂枝加葛根汤主治。

太陽病で、うなじや背部が硬く張って緊張し、うつむいたり顔を上げたりができず、本来は汗が出ないはずだが、むしろ汗が出て、風を嫌うなどの太陽病中風証のものは、桂枝加葛根湯を用いる。



第015条
太阳病,下之后,其气上冲者,可与桂枝汤,方用前法。若不上冲者,不得与之。

太阳病,误用了泻下药之后,病人自觉胸中有气逆上冲感觉的,可以用桂枝汤治疗,服药方法同前。如果误下后没有气逆上冲感觉的,则不能用桂枝汤治疗。

太陽病で、誤って瀉下薬を用いた後、胸中に気が逆に上衝してくる感覚があるのは、桂枝湯を用いて治療でき、服用の仕方は前述の通り。もし、誤って瀉下させた後、気が上衝してくる感覚がない時は、桂枝湯は用いることはできない。



第016条
太阳病三日,已发汗,若吐、若下、若温针,仍不解者,此为坏病,桂枝不中与之也。观其脉证,知犯何逆,随证治之。桂枝本为解肌,若其人脉浮紧,发热汗不出者,不可与之也。常须识此,勿令误也。

太阳病第三天,已经用了发汗的方法,或者用了吐法,或者用了攻下法,或者用了温针的方法,病情仍然不解除的,这就是坏病,桂枝汤已不再适用。
对于坏病,应该详细诊察其脉象、症状,了解使用了何种错误治法及演变为何种病症,因证立法,随证治疗。
桂枝汤本来是解肌和营的方剂,适用于太阳中风证。
如果病人脉象浮紧、发热、汗不出的,属太阳伤寒证,不可用桂枝汤治疗。
医者务须经常记住这一点,千万不要发生错误。

太陽病の三日目で、すでに発汗、吐法、瀉下法あるいは温針を用いて、なおも病状が良くならないは、壊病(誤治あるいは悪化)であり、桂枝湯はすでに適用しない。
壊病には、詳細にその脈証、病状をよく調べどう誤治しどう病症が変化したか、証によって治療方法を立て治療する必要がある。桂枝湯は本来解肌和栄の方剤であり、適応は太陽病中風証である。もし、病人の脈証が浮で緊、発熱、汗が出ないのであれば、それは太陽病傷寒の証なので、桂枝湯で治療するすべきでない。医者は必ず、常にこの点を覚えておき、くれぐれも誤診をしないように。



第017条
若酒客病,不可与桂枝汤,得之则呕,以酒客不喜甘故也。

平素嗜酒的人,如果患了太阳中风证,不当用桂枝汤治疗,如果服用了桂枝汤,就会出现呕吐,这是因为嗜酒的人多湿热内蕴,而桂枝汤是辛甘温之剂,用后更助热留湿的缘故。

日頃お酒を嗜む人がもし太陽病中風証になったら、桂枝湯を用いてはならない。もし桂枝湯を服用したら、吐き気をもよおす。酒飲みは湿熱を内部に含んでいるからで、桂枝湯は辛甘の薬であるので、用いるとさらに熱を助け湿を留めるからである。



第018条
喘家,作桂枝汤,加厚朴杏子佳。

宿有喘疾的病人,患了太阳中风证,引动喘疾发作的,用桂枝汤加厚朴、杏子治疗最好。

喘息持ちの人が太陽病中風証になって、喘息を引き起こしたら、桂枝湯に厚朴と杏子を加えて治療するのが良い。



第019条
凡服桂枝汤吐者,其后必吐脓血也。

凡是内热炽盛的病人,如果服用桂枝汤而发生呕吐的,以后可能会出现吐脓血的变证。

押しなべて内部の熱の盛んな病人がもし桂枝湯を服用したら、吐き気をもよおし、その後、膿血(膿と血の混合)を吐くかもしれない。



第020条
太阳病,发汗,遂漏不止,其人恶风,小便难,四肢微急,难以屈伸者,桂枝加附子汤主之。

太阳病,发汗太过,导致汗出淋漓不止、病人怕冷、小便短小、四肢微感拘急疼痛、屈伸困难,如果头痛、发热等表证仍然存在的,用桂枝加附子汤主治。
太陽病で、汗が出過ぎて、ダラダラと止まらない状態で、寒気がして、おしっこがあまりでず、四肢が軽く痛み強ばり、屈伸がしづらい状態で、頭痛や、発熱などの表証が依然のとしてある場合、桂枝加附子湯を用いて治療する。



第021条
太阳病,下之后,脉促(一作纵)胸满者,桂枝去芍药汤主之。

太阳病,误用攻下之后,出现脉象急促、短促,胸部胀闷的,用桂枝去芍药汤主治。

太陽病で、誤って瀉下させた後、脈が急促(せわしない)、短促(切迫)して、胸部が張って鬱陶しい症状がでたら、桂枝去芍薬湯を用いる。



第022条
若微寒者,桂枝去芍药加附子汤主之。

如果误下后出现胸部满闷、脉微、畏风寒较重的,用桂枝去芍药加附子汤主治。

もし、誤って瀉下させた後、胸部に張って鬱陶しい感じ(胸脇苦満)がして、脈が衰えて(微)、畏風がして寒が比較的強い場合は、桂枝去芍薬加附子湯を用いる。



第023条
太阳病,得之八九日,如疟状,发热恶寒,热多寒少,其人不呕,清便欲自可,一日二三度发。脉微缓者,为欲愈也;脉微而恶寒者,此阴阳俱虚,不可更发汗、更下、更吐也;面色反有热色[注]者,未欲解也,其不能得小汗出,身必痒,宜桂枝麻黄各半汤。
太阳病,已经得了八九天,病人发热怕冷,发热的时间较长,怕冷的时间较短,一天发作二三次,好象疟疾一样,病人不呕吐,大小便正常,这是邪气郁滞在表的表现。
此时,如果脉象渐趋调匀和缓的,是邪气去、正气复的症象,疾病将要痊愈。
如果脉象微弱而怕冷的,这是表里阳气均虚,可能系误用汗、吐、下所致,因此,就不能再用发汗、攻下、涌吐的方法治疗了。
如果面部反而出现红色的,表明邪气仍郁滞在肌表未能解除,病人皮肤还一定有搔痒的症状,适宜用桂枝麻黄各半汤治疗。
太陽病ですでに8、9日が過ぎて、病人が発熱し寒気がして、発熱の時間が比較的長く、寒気を感じる時間が短く、日に2、3度マラリアの様な発作があり、嘔吐はせず、大小便が正常なら、邪気が鬱滞しているということである。 この時、脈が落ち着きだし缓脈となってくれば、邪気が出て、正気が戻っている症候で、病気は間も無く全快する。もし、脈が微弱で寒気がするなら、表裏の陽気が共に虚しているので、発汗、吐瀉、瀉下させてはならない。もし、顔つきが反して紅潮し、邪気の邪気が体表にまだ鬱滞しつづけているなら、皮膚が痒くなる症状が必ず現れ、桂麻各半湯(桂枝麻黄各半湯)を用いるのが適している。

第024条
太阳病,初服桂枝汤,反烦不解者,先刺风池、风府,却与桂枝汤则愈。
太阳病,服了一遍桂枝汤,不仅表证不解,反而增添了烦闷不安的感觉,这是邪气郁滞太甚所致。
治疗应当先针刺风池、风府,以疏经泄邪,然后再给予桂枝汤就可以痊愈。
太陽病で一度、桂枝湯を服用して、ただ表証が治らないだけにとどまらず、煩悶し不安感が増大するのは、邪気の鬱滞が甚だしいからである。 療はまず風池と風府に針をし疎経して邪を取り除き、それから再び桂枝湯を与えれば治る。



第025条
服桂枝汤,大汗出,脉洪大者,与桂枝汤如前法。若形似疟,一日再发者,汗出必解,宜桂枝二麻黄一汤。

服桂枝汤发汗,汗不遵法,出现大汗出、脉象洪大,而发热,畏寒,头痛等表证仍然存在的,为病仍在表,仍应给予桂枝汤治疗,服药方法同前。
如果病人发热怕冷,发热的时间长,怕冷的时间短,好象发疟疾一样,一天发作二次的,用小发汗法就能治愈,适宜用桂枝二麻黄一汤。

桂枝湯を服用して発汗させたが、予想していたより大汗が出て、脈が洪大で、発熱、畏寒、頭痛などの表証が相変わらずあるのは、病が今だ表にあるためで、桂枝湯で治療すべき。服用方法は前出の通りである。もし病人が発熱して寒気がし、発熱の時間が長く、寒気の時間が短く、マラリアの様な症状で、一日2回発症する場合は、少し発汗すれば治るので、桂枝二麻黄一湯が適している。



第026条
服桂枝汤,大汗出后,大烦渴不解,脉洪大者,白虎加人参汤主之。

太阳中风证,服了桂枝汤后,汗出得很多,病人出现心烦口渴很厉害、饮水不能缓解、脉象洪大的,这是邪传阳明,热盛而津伤,用白虎加人参汤主治。

太陽病中風証で、桂枝湯を服用後、汗がとても出て、イライラと口の渇きが甚だしく、水を飲んでも喉のかわきが緩和ぜす、脈が洪大なのは、邪が陽明に伝わって、熱が盛んになり、津液が傷ついているので、白虎加人参湯を用いて治す。



第027条
太阳病,发热恶寒,热多寒少。脉微弱者,此无阳也,不可发汗。宜桂枝二越婢一汤。

太阳病,发热怕冷,发热的时间长,怕冷的时间短,一天发作二三次,并见心烦、口渴的,为表郁兼内热之证,可用桂枝二越婢一汤治疗。如果病人脉象微弱的,这是阳气虚弱,不能用发汗法治疗。

太陽病で発熱し、寒気がして、発熱の時間が長く寒気の時間が短く、一日2、3回発作し、同時にイライラと口の渇きが見られるのは、表鬱兼内熱の証で、桂枝二越婢一湯で治療する。もし、病人の脈が微弱なのは、陽気が虚弱なので、発汗させてはならない。



第028条
服桂枝汤,或下之,仍头项强痛,翕翕发热,无汗,心下满微痛,小便不利者,桂枝去桂加茯苓白术汤主之。

服了桂枝汤,或使用了泻下法后,病人仍然头痛,项部拘急不柔和,象皮毛复盖身上一样发热,无汗,胃脘部胀满,微感疼痛,小便不通畅的,用桂枝去桂加茯苓白术汤主治。

桂枝湯を服用するか、瀉下させた後、病人が変わらず、頭痛、うなじ部が張って硬く、象皮を被ったように発熱(象皮毛复盖身上一样发热)し、汗がなく、胃が張って、かるく疼痛がして小便の出が悪いものは、桂枝去桂加茯苓白朮湯を用いる。



第029条
伤寒脉浮,自汗出,小便数,心烦,微恶寒,脚挛急,反与桂枝欲攻其表,此误也。得之便厥,咽中干,烦躁,吐逆者,作甘草干姜汤与之,以复其阳;若厥愈足温者,更作芍药甘草汤与之,其脚即伸;若胃气不和,谵语者,少与调胃承气汤;若重发汗,复加烧针者,四逆汤主之。

伤寒病,症见脉浮、自汗出、小便频数、心烦、轻微怕冷、两小腿肚拘急疼痛、难以屈伸的,是太阳中风兼阳虚阴亏证,治当扶阳解表,反而单用桂枝汤来解表,这是错误的治法。
服药后就出现了四肢冰冷,咽喉干燥、烦躁不安、呕吐等症状,是误治导致阴阳两虚。
治疗应该先给予甘草干姜汤,来复阳气,如果服了甘草干姜汤后四肢厥冷转愈而见两腿温暖的,说明阳气已复。
然后,再给予芍药甘草汤来复阴,阴液恢复,病人两小腿肚拘急疼痛解除,两腿即可自由伸展。假如误汗伤津,致肠胃燥实而气机不调和,出现谵言妄语等见症的,可以少量调胃承气汤治疗。如果反复发汗,再加上用烧针强迫发汗,汗多亡阳,导致少阴阳衰的,应当用四逆汤主治。

傷寒の病で、脈が浮(表面)、汗が出て、小便の回数が多く、イライラして、軽度の寒気があり、両ふくらはぎが張って痛みがあり、屈伸困難の症状があるのは、太陽病中風で陽が虚して、陰が不足している証で、陽を補い解表して治すが、桂枝湯を用いて解表するのは間違いである。桂枝湯を服薬後、四肢が冷え、喉がかわき、イライラと不安がし、吐き気などの症状が現れたら、誤治によって陰陽両虚を招いてしまっている。治療にはまず、甘草乾姜湯を与えるべきで、陽気が回復し、四肢の冷えが癒えて両脚が暖かくなってきたら、陽気がすでに回復している。それから再び芍薬甘草湯を与え陽気を回復し、陰液を取り戻し、病人の両ふくらはぎの張りと痛みがとれ屈伸ができるようになる。もし、誤って汗を出し津液を傷つけ、胃腸が「燥実して気機」し不調和となり、うわ言などが見られる場合は、調胃承気湯を用いることができる。もし、反復して汗が出るなら、再び熱した針で発汗することで陽がなくなり、少陰陽が衰えているので、四逆湯を用いる。



第030条
问曰:症象阳旦,按法治之而增剧,厥逆,咽中干,两胫拘急而谵语。师曰:言夜半手足当温,两脚当伸,后如师言,何以知此?答曰:寸口脉浮而大,浮为风,大为虚,风则生微热,虚则两胫挛,病形象桂枝,因加附子参其间,增桂令汗出,附子温经,亡阳故也。厥逆咽中干,烦躁,阳明内结,谵语烦乱,更饮甘草干姜汤,夜半阳气还,两足当热,胫尚微拘急,重与芍药甘草汤,尔乃胫伸,以承气汤微溏,则止其谵语,故知病可愈。

问:病人的症状象桂枝汤证,按照桂枝汤证的治法进行治疗,结果反而使病情加剧,出现四肢冰冷、咽喉干燥、两小腿肌肉拘急疼痛,甚至出现谵语等症,老师预测到了病人半夜手足应当温暖,两腿应当舒展,后来病情发展果然如老师说的那样,怎么知道会这样呢? 老师答:病人寸口脉搏浮而大,浮是感受风邪,大是虚的表现,感受风邪就会产生轻微发热,正气虚弱就会出现两小腿肌肉拘挛疼痛。
症状虽然很象桂枝汤证,其实不是桂枝汤证,而是太阳中风兼阴阳两虚证。
因此,在治疗上必须用桂枝汤加附子以温经发汗。
但是医生却反而单用桂枝汤发汗,导致汗出亡阳,并兼阴液亏虚,从而出现四肢冰冷、咽喉干燥、烦躁等症状。
治疗先给予甘草干姜汤,服药后阳气于半夜恢复,两腿就由厥冷转温暖,而两小腿肌肉拘挛疼痛尚未解除,于是再给予芍药甘草汤,服药后,阴液得复,则两脚就自由伸展了。
如果误汗伤阴,导致阳明燥屎内结,就会出现谵语、心中烦乱不安等症,应当用承气汤攻下里实,服药后大便微见溏泻的,为燥屎得去,谵语等症就会停止,疾病即可以痊愈。
問:病人の症状が桂枝湯証だったので、桂枝湯の治療に基づいて治療を行った結果、むしろ病状が前よりひどくなり、四肢が氷の様に冷たくなり、喉が乾き、両脚(ひざからくるぶしまでの部分)が痙攣して痛み、さらにうわ言などの症状がでた。先生が見通したのは、病人は夜中に手足が温かくあり、両足が伸びてきて、それから病状がよくなると先生の言った様になった。どうしてその様になると分かったのですか? 先生の答え:寸口の脈が浮で大であり、脈浮は風邪の影響を受けていて、脈大は虚を表している。風邪の影響は軽微な発熱を産み、正気が弱り両足の痙攣疼痛が現れる。病状は桂枝湯に似ているが、実際には桂枝湯証ではなく、また太陽中風証と陰陽両虚証である。だから、治療においては桂枝湯加附子を用いて、経絡を温め発汗させる必要がある。しかし、医者がむしろ桂枝湯のみで発汗させたので、発汗を招き陽がなくなり、あわせて陰液不足も兼ね、従って、四肢の冷えがでて、喉が渇き、煩躁などの症状がでた。治療はまず甘草乾姜湯をあたえ、服薬後陽気が夜に回復し、両足の冷えが温かくなってくる。また両足の筋肉の痙攣と痛みがまだ取れないのであれば、再び芍薬甘草湯を与える。服薬後、陰液が戻れば両足は自由に屈伸できるようになる。もし、誤って傷寒で発汗させ、陰陽が虚し、便が乾いた便秘を引き起こし、うわ言、イライラや不安などが現れる場合は、承気湯で下痢させ、服薬後少し軟便が見られるのは、乾いた便(燥屎)が去ったためで、うわ言がなどの症状もすぐに止み、疾病はすぐに治るだろう。

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