弁太陽病脈証併治下第七(第128条~第178条)

各条
・原文
・現代中国語解説
・現代中国語解説の日本語訳。
の順に記載。
 ただし、日本語訳は管理人の翻訳のため翻訳精度は低いと考えられる。




第128条
问曰:病有结胸,有藏结,其状何如?答曰:按之痛,寸脉浮,关脉沉,名曰结胸也。

问:病症有结胸,有脏结,它们的表现怎么样?
答:胸脘部按之疼痛,寸部脉象浮,关部脉象沉,这就叫结胸。

問い:病症には結胸と臓結がある。これらの症状はどの様なものですか?答え:胸・胃部を按ずる(手で抑える)と痛む。寸脈は浮、関脈は沈。これを結胸と呼ぶ。



第129条
何谓藏结?答曰:如结胸状,饮食如故,时时下利,寸脉浮,关脉小细沉紧,名曰藏结。舌上白胎滑者,难治。

什么叫脏结?答:症候表现与结胸相似,但饮食如常,经常腹泻,寸部脉浮,关部脉细小沉紧,苔白滑的,这就叫脏结,是难治之证。
どの様なものを臓結と言いますか?答:症候は結胸とよくにているが、食欲があって、下痢をし、寸脈が浮、関脈が小細沈緊、舌苔が白滑なものを臓結と言う。これは治療が難しい。



第130条
藏结无阳证,不往来寒热,其人反静,舌上胎滑者,不可攻也。

脏结没有阳热证症候表现,不发往来寒热,病人不烦躁而安静,舌苔滑,不能用泻下法治疗。
臓結に陽証無く、往来寒熱せず、煩躁せずむしろ静かで、舌苔は滑である。瀉下法を用いて治療してはならない。



第131条
病发于阳,而反下之,热入因作结胸;病发于阴,而反下之,因作痞也。所以成结胸者,以下之太早故也。结胸者,项亦强,如柔痉状,下之则和,宜大陷胸丸。

疾病在表却反而用攻下的方法治疗,邪热内入与水饮相结,因而形成结胸证。
之所以形成结胸,是因为攻下太早的缘故。
疾病在里,内无实邪,却反而用攻下法治疗,致胃虚气逆,所以形成痞证。
有结胸证的表现,如果出现项部拘急不柔和,与柔痉的症状相似的,用攻下的方法治疗就可痊愈,适宜用大陷胸丸。

疾病が表にあり、却って攻下の方法を用いると、邪熱が内に入り水飲と交わり、それによって、結胸証になる。結胸が形成される理由は、攻下が早すぎたためである。疾病が裏にあり、内に実邪がなく、却って攻下法で治療すると、胃虚気逆となり、痞証をおこす。結胸の症状があり、もし項部が張って硬くなり(拘急不柔和)、柔痙の症状が似ている場合は、攻下法治療すると治る。大陥胸丸が適している。



第132条
结胸证,其脉浮大者,不可下,下之则死。

结胸证,脉象浮大的,不能用攻下法治疗,如果攻下,就会导致病人死亡。

結胸証で脈が浮で大なら、攻下法で治療してはならない。もし攻下すると、病人は死ぬだろう。



第133条
结胸证悉具,烦躁者亦死。

结胸证的症状全部具备,如果出现躁扰不宁的,多属死候。

結胸証の症状が全部備わっていて、落ち着かず、ソワソワする(躁擾不寧)のは死に至る兆候である。



第134条
太阳病,脉浮而动数,浮则为风,数则为热,动则为痛,数则为虚,头痛发热,微盗汗出,而反恶寒者,表未解也。医反下之,动数变迟,膈内拒痛,胃中空虚,客气动膈,短气躁烦,心中懊憹,阳气内陷,心下因硬,则为结胸,大陷胸汤主之。若不结胸,但头汗出,余处无汗,剂颈而还,小便不利,身必发黄。大陷胸汤。

太阳病,脉象浮而动数,脉浮主风邪在表,数主有热,动脉主痛,数又主虚,症见头痛发热,轻微盗汗,反而怕冷,这是太阳表证未解。
本应从表论治,医生反而用攻下的方法治疗,由于胃中空虚而无实邪,误下后邪气内陷,邪热与水饮相结于胸膈,所以出现脉动数变迟,胸胁心下疼痛拒按,短气,烦躁不安,这样就形成了结胸证,用大陷胸汤主治。
如果不形成结胸,只见头部汗出,到颈部为止,其它部位不出汗,小便不通畅,身体发黄的,则是湿热郁蒸发黄证。

太陽病で、脈が浮で動数。脈が浮は、風邪が表にあり、数は熱があることが多く、動は主に痛みである。数はまた虚も表し、頭痛発熱、軽微な寝汗、あるいは却って寒がる(怕冷)。これは表証がまだ解けていない。表証から論治すべきを、医者が反して攻下法で治療すると、胃中が空虚となり実邪が無くなり、その後に邪気が内に入り、邪熱と水飲が互いに胸や腹の辺り(胸隔)で結びつくため、脈が動数から遅になり、胸や脇、みぞおち(胸脇心下)にさすられる事を嫌がる(拒按)痛みが出て、気が短くなり、イライラして落ち着かず(煩躁不安)になる。これは胸証が形成されたためである。大陥胸湯の主治である。 もし結胸が形成されなければ、ただ頭部から首までの汗で、その他の部位には汗は出ず、小便が出なくなり、身体が黄色くなる。これは湿熱鬱蒸による発黄症である。



第135条
伤寒六七日,结胸热实,脉沉而紧,心下痛,按之石硬者,大陷胸汤主之。

外感病六七天,形成热实结胸证,脉象沉而紧,胸脘部疼痛,触按象石头一样坚硬的,用大陷胸汤主治。

外感の病で6,7日が経ち、熱実結胸証になり、脈は沈で緊、胸脇部が痛み、按ずると石の様に硬いのは、大陥胸湯を用いて治療する。



第136条
伤寒十余日,热结在里,复往来寒热者,与大柴胡汤;但结胸,无大热者,此为水结在胸胁也,但头微汗出者,大陷胸汤主之。

外感病十多天,邪热内结在里,又出现发热畏寒交替往来的,治用大柴胡汤。只有结胸证的表现,体表没有高热的,这是水与热互结在胸胁,如果头上轻微汗出,而全身无汗的,用大陷胸汤主治。

外感病に罹り十数日が経ち、邪熱が裏で結実して発熱・畏寒が交互に来る(寒熱往来)のは、大柴胡湯を用いて治療する。結胸症の症状だけがあり、体表に高熱がないのは、水と熱が胸脇で互いに結んだ結果であり、もし頭部に微かに汗がでて、全身に汗がでなければ、大陥胸湯で治療する。



第137条
太阳病,重发汗而复下之,不大便五六日,舌上燥而渴,日晡所小有潮热,从心下至少腹硬满而痛,不可近者,大陷胸汤主之。
太阳表证,反复发汗而又行攻下,出现五六天不解大便,舌上干燥,口渴,午后微有潮热,从剑突下一直到少腹部坚硬胀满疼痛,不能用手触摸的,用大陷胸汤主治。
太陽病表証で、繰り返し汗が出て、また瀉下剤で下し、5、6日間大便がでず、舌の上が乾燥し、喉が乾き、午後に潮熱があり、胸骨下部(剣突下=胃部あたりか?)から下腹(少腹部)にかけて張って痛んで触ることができない。大陥胸湯を用いて治す。



第138条
小结胸病,正在心下,按之则痛,脉浮滑者,小陷胸汤主之。
小结胸病的症状,是正当胃脘部位,用手触按感觉疼痛,脉象浮滑的,用小陷胸汤主治。
小結胸症の症状は 丁度胃部に当たる位置で、手で触れて押すと痛みを感じ、脈は浮滑。小陥胸湯を用いて治療する。



第139条
太阳病二三日,不能卧,但欲起,心下必结,脉微弱者,此本有寒分也。反下之,若利止,必作结胸;未止者,四日复下之,此作协热利也。
太阳病得了二、三天,不能平卧,只想坐起,胃脘部痞结胀硬,脉象微弱的,这是素有寒饮结聚在里的缘故,却反而用攻下法治疗,因而形成腹泻。如果腹泻停止的,就会形成结胸;如果腹泻不停止,到第四天又再攻下,就会引起协热利。
太陽病に罹って2、3日が経ち、寝そべっていられず(起き上がりたくなる)、お腹が張り使えて痛み、脈は微弱。これは普段から胃が水で冷えて(寒飲)いるが故であるが、かえって攻下法で治療すると、それによって下痢する。もし下痢がとまるのでれば、すぐに結胸となるだろう。もし下痢が止まらないのであれば、4日目に再び攻下すれば、裏寒と表熱による下痢(協熱下利)となる。


第140条
太阳病,下之,其脉促,不结胸者,此为欲解也。脉浮者,必结胸。脉紧者,必咽痛。脉弦者,必两胁拘急。脉细数者,头痛未止。脉沉紧者,必欲呕。脉沉滑者,协热利。脉浮滑者,必下血。

太阳表证,误用攻下,如果脉象急促,不形成结胸的,是疾病将要解除的征象;如果脉象浮的,一定形成结胸;如果脉象紧的,一定会咽痛;脉弦的,一定会两胁拘急;脉象细数的,就会头痛不停止;脉象沉紧的,一定会作呕;脉象沉滑的,一定会出现协热下利;脉象浮滑的,一定会出现大便下血。 太陽病表証を誤って攻下し、もし脈が急促なら、結胸にはならない。それは疾病が間も無く治る現象である。;脈が緊なら、喉が痛くなるだろう。;脈が弦なのは、両脇の引きつりが出るだろう。;脈が細数なのは、頭痛が止まなくなる。;脈が沈緊なのは、吐き気をもよおすだろう。;脈が沈で緊なのは、裏寒と表熱による下痢(協熱下利)となるだろう。;脈が浮滑なのは、大便下血が現れるだろう。



第141条
病在阳,应以汗解之,反以冷水潠之,若灌之,其热被劫不得去,弥更益烦,肉上粟起,意欲饮水,反不渴者,服文蛤散;若不差者,与五苓散。寒实结胸,无热证者,与三物小白散小陷胸汤。
病在表,应用发汗法解表祛邪,却反而用冷水喷洒浇洗来退热,热邪被水饮郁遏不能解除,使热更甚,怕冷,皮肤上起鸡皮疙瘩,想喝水,但又不很口渴的,可给予文蛤散治疗。如果服药后仍不好的,可以用五苓散治疗。寒实结胸,有结胸主证,没有热证症候表现的,可用三物白散治疗。

病位が表にあれば、発汗法にて表邪を取り除くべきで、かえって冷水を吹き付けて、熱を下げると、邪熱は水飲によって塞がり、取り除くとこを妨げられ、熱がさらに甚だしくなり、寒気がし、鳥肌が立って、水が飲みたくなるが口は渇かなくなるだろう。これは文蛤散を与えて治療する。もし、服用後依然として良くならないのは、五苓散を用いて治療する。寒実結胸となり、結胸が主症状で、熱症状がないのであれば、三物白散を用いても良い。



第142条
太阳与少阳并病,头项强痛,或眩冒,时如结胸,心下痞硬者,当刺大椎第一间、肺俞、肝俞,慎不可发汗;发汗则谵语,脉弦。五日谵语不止,当刺期门。

太阳与少阳两经并病,出现头痛项强,或者眩晕昏冒,时而心下痞塞硬结、如结胸状的,应当针刺大椎、肺俞、肝俞,千万不能发汗。误用发汗就会出现谵语、脉弦,如果经过五天,仍然谵语不停止的,应当针刺期门,以泄其邪。

太陽病と小陽病の併病で、頭痛がしうなじがこわばり(頭痛項強)、あるいは目眩がして頭がボーッとしてはっきりせず(眩晕昏冒)、時折、心下が痞えて硬くなり、結胸の様な症状は、大椎、肺俞、肝俞に針を打つべきで、間違っても発汗させてはならない。誤って発汗させるとうわ言を言い出し、脈は弦になるだろう。もし、5日が経ってもうわ言が止まないのであれば、期門に針を刺す事で、その邪を排出するべきである。



第143条
妇人中风,发热恶寒,经水适来,得之七八日,热除而脉迟身凉。胸胁下满,如结胸状,谵语者,此为热入血室也,当刺期门,随其实而取之。

妇女外感风邪,症见发热畏寒,适逢月经来潮,经过七八天,发热退而身体凉,脉象变迟,胸胁下满闷疼痛,好象结胸一样,谵语的,这是热入血室,应当针刺期门穴,以泄其实邪。

婦人が月経の時期に外感風邪に罹り、発熱畏寒の症状がみられ、7,8日が経つと発熱が引き涼しく感じ、脈は遅に変わり、結胸の様に胸脇の下が張って鬱滞し痛み、うわ言を言うのは、月経時に外邪の影響を受け、邪熱が虚に乗じて子宮にしたのである(熱入血室)。期門穴に針を打ってその実邪を追い出すべきである。



第144条
妇人中风,七八日续得寒热,发作有时,经水适断者,此为热入血室,其血必结,故使如疟状,发作有时,小柴胡汤主之。

妇人外感风邪,经过七八天,出现了发热怕冷定时发作的见症,月经恰在这时中止,这是热入血室。因为邪热内入血室与血相结,所以发热怕冷定时发作,好象疟疾一样,用小柴胡汤主治。
婦人が外感風邪に罹り7,8日が経ち、定時的に発熱怕冷の発作があり、月経が折しも止まるのは、月経時に外邪の影響を受け、邪熱が虚に乗じて子宮にしたのである(熱入血室)。そのため、邪熱と血が子宮で互いに結ばれ、マラリア(瘧)の様な発熱怕冷の発作が出る。小柴胡湯を用いて治す。



第145条
妇人伤寒,发热,经水适来,昼日明了,暮则谵语,如见鬼状者,此为热入血室,无犯胃气,及上二焦,必自愈。
妇人外感寒邪,症见发热、畏寒等表证,正逢月经到来,病人白天神志清楚,夜晚谵语如见鬼神的,这是热入血室,不可用汗吐下法损伤胃气及上二焦,每可热退身和而自愈。

婦人が外感風邪に罹り、発熱して畏寒などの表証が見られ、ちょうど月経が始まり、昼間は意識がはっきりしているが、夜に鬼神のごとくうわ言を言うのは、月経が始まったことで外邪の影響を受け、邪熱が虚に乗じて子宮にしたのである(熱入血室)。汗を出させて治療する方法、吐かせて治療する方法、下して治療する方法(汗吐下法)を用いて、胃気と上焦、中焦を損傷し無ければ、熱が引いてきて自ずと癒える。



第146条
伤寒六七日,发热微恶寒,支节烦疼,微呕,心下支结,外证未去者,柴胡桂枝汤主之。

外感病六七天,发热,微微怕冷,四肢关节疼痛,微微作呕,胸脘部满闷如物支撑结聚,表证还未解除的,用柴胡桂枝汤主治。 外感病に罹り6、7日が経ち、発熱し少し寒気がして四肢の関節が痛み、吐き気も少しある。心下が物で支えられているかの様に突っ張って張り、表証が癒えないのは、柴胡桂枝湯を用いて治療する。



第147条
伤寒五六日,已发汗而复下之,胸胁满微结,小便不利,渴而不呕,但头汗出,往来寒热,心烦者,此为未解也,柴胡桂枝干姜汤主之。 外感病五六天,已经发汗又用泻下,出现胸胁满闷微有硬结,口渴,不呕,头部出汗,发热畏寒交替而作,心中烦躁不安的,这是病没有解除,用柴胡桂枝干姜汤主治。 外感病に罹り5,6日が経ち、すでに発汗・瀉下させたが、胸や脇が張って硬く固まったようになり、口が渇くが吐き気はなく、頭部に汗をかき、発熱と畏寒を繰り返し(往来寒熱)、心中は不安で落ち着かないのは、病がまだ癒えていない。柴胡桂枝乾姜湯を用いて治す。



第148条
伤寒五六日,头汗出,微恶寒,手足冷,心下满,口不欲食,大便硬,脉细者,此为阳微结,必有表,复有里也。脉沉,亦在里也,汗出为阳微[注],假令纯阴结,不得复有外证,悉入在里,此为半在里半在外也。脉虽沉紧,不得为少阴病,所以然者,阴不得有汗,今头汗出,故知非少阴也,可与小柴胡汤。设不了了者,得屎而解。

外感病五六天,头部出汗,微感畏寒,手足冷,脘腹部胀满,口中不想吃东西,大便坚硬,脉象沉紧而细,这是阳微结证,必然既有表证又有里证。脉沉,主病在里,汗出是阳微结的表现。假如是纯阴结证,病邪应完全入里,不应该再有表证,而此证是半在里半在表,表证仍然存在。脉虽然沉紧,却不是少阴病,因为阴证不应该有汗出,现有头部汗出,所以知道不是少阴病。可以用小柴胡汤治疗。假如服小柴胡汤后仍然不爽快的,可微通其大便,大便一通,即可痊愈。

外感病に罹り5,6日が経ち、頭部に汗が出て、少し畏寒がし、手足は冷たく、胃及び腹部が膨満し、何も口にしたくなく(食べたくない)、大便は硬く、脈は沈緊で細なのは、表証が未だ残っているものの、裏に熱邪が集まっている(陽微詰)のである。もし、これが純粋に陰詰証ならば、病邪は完全に裏に入り、表証はないはずであり、この証は裏に半分あり表に半分ある状態である(半表伴裏)が故に表証は依然として存在する。脈は依然として沈緊である。しかし、少陰病ではない。なぜなら陰証では汗は出ないが、汗が出ている。なので、少陰病でないことは計り知れる。これは小柴胡湯を用いて治療する。 もし小柴胡湯を飲んでも治らないなら、便通をつけてやれば癒やすことができる。



第149条
伤寒五六日,呕而发热者,柴胡汤证具,而以他药下之,柴胡证仍在者,复与柴胡汤。此虽已下之,不为逆,必蒸蒸而振,却发热汗出而解。若心下满而硬痛者,此为结胸也,大陷胸汤主之。但满而不痛者,此为痞[注],柴胡不中与之,宜半夏泻心汤。

外感病五六天,呕吐而发热的,则柴胡汤证已经具备,本应用柴胡汤治疗,却用其它药攻下,误下后如果柴胡证仍然存在的,可以再给予柴胡汤治疗。这虽然误用攻下,但尚未形成变证。由于误下正气受损,所以服小柴胡汤后,一定会出现先振振畏寒,继之蒸蒸发热,随之汗出而病解的战汗现象。如果误下后邪气内陷,与水饮相结,出现心下坚硬胀满疼痛的,这是结胸,用大陷胸汤主治。如果误下损伤胃气,胃虚气逆,气结心下,出现胃脘胀满而不疼痛的,这是痞证,不能用柴胡汤治疗,适宜用半夏泻心汤。

外感病に罹て5、6日が経ち嘔吐して発熱とするのは柴胡湯の証が備わっていて、本来柴胡湯を用いて治療するが、違う薬で攻下して誤って瀉下させた後も依然として柴胡湯証があるのは、柴胡湯を与えて治療ができる。これは誤って攻下したが、なお証が変化しないからである。誤治の瀉下で正気を損傷して小柴胡湯を服用すれば、必ず畏寒による震えがでて、続いて発熱して汗がでるが、病が癒える発汗である。もし、誤って瀉下させた後、邪気が内に入り込んだら、水飲と相い結び(相結)し、心下が硬く張って痛む。これは結胸であり、大陥胸湯を用いて治療する。もし、誤って瀉下させることで、胃気を損傷し、胃虚気逆、気詰心下し、胃部が張満するが痛まないのは、痺証である。柴胡湯を与えることはできず、半夏瀉心湯が適している。



第150条
太阳少阳并病,而反下之,成结胸,心下硬,下利不止,水浆不下,其人心烦。

太阳与少阳并病,反而用攻下治疗,形成结胸,出现心下硬结,腹泻不止,汤水不能下咽,烦躁不安。

太陽病と少陽病の併病で、攻下法で治療すると結胸となる。心下が硬くなり、下痢が止まらず湯水が喉を通らず、イライラして落ち着かなく(煩躁不安)なる。



第151条
脉浮而紧,而复下之,紧反入里,则作痞,按之自濡,但气痞耳。

脉浮而紧,是太阳伤寒证之脉,应发汗解表,却反而用攻下法治疗,致表邪入里,因而形成痞证。因是无形气机痞塞所致,所以按之柔软不痛。

脈が浮で緊なのは太陽傷寒の脈で、発汗解表すべきである。却って攻下法で治療すれば邪は裏に入り、痞証になる。これはただ無形の気が痞えて塞ぐためである。なので押さえて揉んでも痛くない。



第152条
太阳中风,下利呕逆,表解者,乃可攻之。其人漐漐汗出,发作有时,头痛,心下痞硬满,引胁下痛,干呕短气,汗出不恶寒者,此表解里未和也,十枣汤主之。

太阳中风,表证未解,又见下利,呕逆等水饮证,证属表里同病,治当先解表,表证解后,才能攻逐在里的水饮。 如果见微微出汗,定时而发,头痛,胸脘部痞结胀硬,牵引胸胁疼痛,干呕、短气、汗出不怕冷的,这是表证已解,而水饮停聚胸胁,用十枣汤主治。 太陽病中風で、表証がまだ取れず、また下痢があって、嘔逆などの水飲証があるのは表証と裏証が同時に存在している(表裏同病)。表証を先に治療して、表証が取れた後に、裏にある水飲を攻下して取り除く。もし、少し汗が出て、定期的に発作、頭痛し、胸や胃部が詰まって張って硬くなって、胸や脇が引っ張られて痛み(牵引胸胁疼痛)、吐き気を催し(干呕)、気が短くなり、汗は出るが怕冷しないのは、表証がすでに治っていて、水飲が胸脇部に集まっている。十棗湯を用いて治療する。



第153条
太阳病,医发汗,遂发热恶寒,因复下之,心下痞,表里俱虚,阴阳气并竭,无阳则阴独,复加烧针,因胸烦,面色青黄,肤瞤者,难治;今色微黄,手足温者,易愈。

太阳病,医生使用发汗法治疗,汗后仍然发热畏寒,于是又用攻下法治疗,误汗伤表,误下伤里,致表里正气均虚,阴阳之气同时虚竭,表证已无而独有里证,故见心下痞满。医者再用烧针法治疗,致脏气大伤,出现心胸烦躁不安,面色青黄,筋肉跳动的,为难治之候;如果面色微黄、手足温暖的,示胃气尚存,较容易治愈。

太陽病で医者が発汗法で治療したが、依然と発熱畏寒するので、さらに攻下法で治療してしまい、発汗で表を傷つけ、瀉下で裏を傷つけ、表裏ともに虚にいたり、陰陽の気が同時に枯渇して、表証はすでになく裏証だけがまだあり心下が痞満する。医者が再び、焼き針で治療すると、臓気を大きく傷付けて心胸にイライラして落ち着かない(煩躁不安)症状が出て、顔色が緑味がかった黄色をし、筋肉が痙攣するのは、難治の症候である。もし顔色が黄色味を帯びていて、手足が冷えてなければ、胃気がまだあるので、治しやすい。



第154条
心下痞,按之濡,其脉关上浮者,大黄黄连泻心汤主之。

胃脘部痞满,按之柔软,关部脉浮的,用大黄黄连泻心汤主治。

胃腸部が痞満し、撫でると柔軟で、関脈が浮なのは、大黄黄連瀉心湯を用いて治療する。



第155条
心下痞,而复恶寒汗出者,附子泻心汤主之。

胃脘部痞满,而又畏寒汗出的,用附子泻心汤主治。

胃腸部が痞満して畏寒して汗が出るのは、附子瀉心湯を用いて治療する。



第156条
本以下之,故心下痞,与泻心汤。痞不解,其人渴而口燥烦,小便不利者,五苓散主之。

本来因为误下,形成胃脘部痞满,给予泻心汤治疗,痞满却不消除,并见口干燥、心烦、小便不通畅,这是水饮内蓄所致,用五苓散主治。

誤って瀉下させたために胃腸部に痞満が形成され、瀉心湯を与えて治療したが痞満は解消されず、口の乾燥や小便で出が悪くなり、イライラ(心煩)してくるのは、水飲が内部に溜まったためである。五苓散を用いて治療する。



第157条
伤寒汗出解之后,胃中不和,心下痞硬,干噫食臭[注],胁下有水气,腹中雷鸣,下利者,生姜泻心汤主之。

伤寒表证,经用发汗,汗出表证已解,而胃气损伤,胃中不和,水食停滞,出现胃脘部痞满硬结,嗳气有食物腐臭气味,肠鸣较甚,腹泻的,用生姜泻心汤主治。

傷寒表証で、すでに発汗させ表証がすでに解けたが、胃気が損傷し胃の働きが悪くなった(胃中不和)ために水飲が停滞し胃部が痞満して硬くなり、ゲップは食べたものの臭いが少しして、お腹がゴロゴロ鳴り、下痢するのは生姜瀉心湯を用いて治療する。



第158条
伤寒中风,医反下之,其人下利日数十行,谷不化,腹中雷鸣,心下痞硬而满,干呕心烦不得安,医见心下痞,谓病不尽,复下之,其痞益甚,此非结热,但以胃中虚,客气上逆,故使硬也,甘草泻心汤主之。

太阳伤寒或中风证,本应发汗解表,医生反而用攻下法,损伤脾胃,导致病人一日腹泻数十次,泻下不消化食物,肠鸣厉害,胃脘部痞满硬结,干呕,心中烦躁不安,医生见胃部痞硬,认为是邪热内结,病邪未尽,又行攻下,致痞胀更甚。这种情况不是邪热内结,而是中气虚弱,浊气上逆,气结心下,所以胃脘部痞硬,用甘草泻心汤主治。

太陽病傷寒証あるいは中風証で本来なら発汗させて解表させるべきところを医者が誤って攻下法を用いてしまい、脾胃を損傷し、1日に数十回もトイレに行き、便は消化不良を起こし、お腹の鳴りはひどく、胃腸部は痞満して硬く(痞満硬結)、吐き気を催し、気持ちが苛立ち落ち着かない(心中煩躁不安)。医者が胃部の痞硬から邪熱が内に詰まっていて、病邪がまだあると見てとり、再び攻下したので痞えて張るのがさらにひどくなった。これらの状態は邪熱が内に詰まっている(邪熱内詰)ではなく、中気虚弱で、臭気が上逆して気が心下に集ま(結ぶ)って、胃腸部が痞えて硬くなるのである。甘草瀉心湯を用いて治療する。



第159条
伤寒服汤药,下利不止,心下痞硬。服泻心汤已,复以他药下之,利不止,医以理中与之,利益甚。理中者,理中焦,此利在下焦,赤石脂禹余粮汤主之。复不止者,当利其小便。赤石脂禹余粮汤。

伤寒表证,服了泻下的汤药,导致腹泻不止,胃脘部痞胀硬结。医生用泻心汤治疗,又用其它药攻下,导致腹泻不止,医生又以理中汤投之,结果腹泻更甚。究其原因,是因为理中汤是治疗中焦虚寒腹泻证之剂,而此种下利责在下焦不固,应当用赤石脂禹余粮汤主治。 如果用赤石脂禹余粮汤仍然腹泻不止的,则恐怕属水湿内盛之腹泻,应当用分利小便法治疗。

傷寒表証で、瀉下させる湯薬を飲んだため下痢が止まらず、胃腸部が痞満して硬くなった(痞満硬結)。医者が誤って瀉心湯を用いて、さらにその他の薬で瀉下させたため、下痢が止まらず、さらに理中湯を投与した結果、下痢はさらに酷くなった。つまりその原因は、理中湯は中焦の虚寒による下痢の証に用いる方剤であり、この種の下痢は下焦が弛んでいる(下焦不固)ことから起こるので、赤石脂禹餘糧湯[しゃくせきしうよりょうとう]を与えて治療すべき。もし、それで下痢が止まらないのなら、恐らくは水湿が内で盛んになっている(水湿内盛)ことによる下痢である。離水して治療すべきである。



第160条
伤寒吐下后,发汗,虚烦,脉甚微,八九日心下痞硬,胁下痛,气上冲咽喉,眩冒,经脉动惕者,久而成痿。

太阳伤寒证,误用吐下发汗,导致心烦不安,脉象十分微弱,病情迁延八九天,更见胃脘部痞结胀硬,胁下疼痛,气上冲咽喉,眩晕昏冒,全身经脉跳动,时间久了,就会形成痿证。

太陽傷寒証なのに、誤って、吐法を用い、次いで瀉下させ、さらに発汗法を用いたため、イライラ(心煩)して不安な状態になった。脈は極めて微弱で、病状が8,9日間長引き、さらに胃腸部が痞て張って硬くなる症状が見られ、脇の下が痛み、気が咽頭に上り、めまいがして、全身の経脈が痙攣する状態は、時間が経てば、痿証を形成するだろう。



第161条
伤寒发汗,若吐若下,解后心下痞硬,噫气不除者,旋覆代赭汤主之。

太阳伤寒证,经用发汗,或涌吐,或攻下,表证已解,而胃气损伤,胃虚气逆,出现胃脘部痞胀而硬,嗳气不止的,用旋复代赭汤主治。

太陽傷寒証ですでに発汗法あるいは吐法、攻下法を用いて、表証は取れたが、胃気を損傷したため気が虚して気逆となって胃部が痞て張るり硬くなり、ゲップが止まらないものには、旋覆代赭湯を用いて治す。



第162条
下后不可更行桂枝汤,若汗出而喘,无大热者,可与麻黄杏子甘草石膏汤。 表证攻下后,外邪内入,热邪壅肺,出现汗出、气喘,表热证已无的,不能再用桂枝汤,可用麻黄杏子甘草石膏汤治疗。

表証で攻下した後、外邪が内に入り、熱邪が肺を塞ぎ汗やぜんそくが出てくれば表証はすでに無いので桂枝湯は使えない。麻黄杏子甘草石膏湯を用いて治療できる。



第163条
太阳病,外证未除,而数下之,遂协热而利,利下不止,心下痞硬,表里不解者,桂枝人参汤主之。

太阳病,表证未解,反而屡次攻下,致脾气损伤,出现腹泻不止,胃脘部痞结胀硬,而发热畏寒等表证仍在的,用桂枝人参汤主治。 太陽病で表証がまだ解けてないのに、何度も攻下したため、脾気が損傷し下痢が止まらなくなって胃部が痞て張って硬くなり、発熱や畏寒などの表証もまだあるのであれば、桂枝人参湯を用いて治療する。



第164条
伤寒大下后,复发汗,心下痞,恶寒者,表未解也。不可攻痞,当先解表,表解乃可攻痞。解表宜桂枝汤,攻痞宜大黄黄连泻心汤。

伤寒表证,用峻泻药攻下后,再发其汗,导致心下痞塞,如果有发热畏寒等见证的,是表证还未解除,不能先泄热消痞,而应先解表,表证解除以后才能泄热消痞。解表适宜用桂枝汤,泄热消痞适宜用大黄黄连泻心汤。

傷寒表証で、強い瀉下薬を用いて攻下し、さらに発汗させ心下が痞て塞がった感じになった。もし、発熱や畏寒などの症状が見られるのは表証がまだ解けていないので、先に泄热したり痞えを治療してはならず、先に表証を治療すべきである。表証を治してから泄热し痞えを治療して良い。解表には桂枝湯が適しており、泄热をしたり、痞えを取るには大黄黄連瀉心湯を用いるのが適している。



第165条
伤寒发热,汗出不解,心中痞硬,呕吐而下利者,大柴胡汤主之。 外感病,发热,汗出而热不退,上腹部痞结胀硬,呕吐而又腹泻的,用大柴胡汤主治。 外感病で発熱し汗はでたが、熱が引かず、上腹部が痞て張って硬くなり、嘔吐下痢するのは大柴胡湯を用いて治療する。


第166条
病如桂枝证,头不痛,项不强,寸脉微浮,胸中痞硬,气上冲喉咽,不得息者,此为胸有寒也。当吐之,宜瓜蒂散。

病的表现象桂枝汤证,但头不痛,项部不拘急,寸部脉微浮,胸脘痞胀硬结,气上冲咽喉,呼吸不畅,这是胸中有痰实之邪停滞,应当采用吐法,可用瓜蒂散。

病の症状は桂枝湯症の様だが、頭痛せずうなじも強ばらない。また、寸脈が微かに浮で、胸中が痞て張り硬くなり、気が喉に上がってきて呼吸が苦しい(呼吸不暢)。これは胸中に痰実の邪が停滞しているからで、吐かせて治療する。瓜蒂散を用いて良い(病弱な病人には用いることはできません)。



第167条
病胁下素有痞,连在脐傍,痛引少腹,入阴筋者,此名藏结,死。

病人胁下宿有痞块,连及到脐旁,疼痛牵引少腹,甚至痛彻阴茎,这就叫脏结,属于死候。

もともと病として脇の下に硬い塊があり、臍のそばまで連なり、痛みは小腹を引っ張って、さらには陰茎にまで及ぶ痛みは臓結と呼ぶ。死に至る予兆に属する。



第168条
伤寒若吐若下后,七八日不解,热结在里,表里俱热,时时恶风,大渴,舌上干燥而烦,欲饮水数升者,白虎加人参汤主之。

伤寒表证,误用涌吐或泻下法后,病经七八天仍不解除,邪热内入,结聚在里,热邪充斥内外,表现为时有畏风,口渴很甚,想喝水数升,舌干燥,心烦不安的,用白虎加人参汤主治。

傷寒表証なのに、誤って吐かせたり瀉下法を用いた後7,8日経っても依然として良くならないのは、邪熱が内に入って裏で結集し、熱邪が内にも外にも広がり、畏風する時があり。



第169条
伤寒无大热,口燥渴,心烦,背微恶寒者,白虎加人参汤主之。

外感病,表无大热而里热炽盛,出现口干燥而渴,心中烦躁不安,背部微感畏冷的,用白虎加人参汤主治。

外感の病に罹り、表熱は大したことないが裏熱が盛んで、口が渇いて喉が渇き、気持ちが苛立ち(心中煩躁)して、背中に寒気(畏冷)を感じる者には、白虎加人参湯を用いて治療する。



第170条
伤寒脉浮,发热无汗,其表不解,不可与白虎汤。渴欲饮水,无表证者,白虎加人参汤主之。

外感病,脉象浮,发热无汗,是表证还未解除,不能用白虎汤,如果里热盛,津气伤,出现口渴想喝水,而没有表证的,用白虎加人参汤主治。

外感の病で脈が浮、発熱するが汗は無く、表証がまだ解けていない者には、白虎湯を用いてはならない。もし裏熱が盛んで、津液を消耗し、喉が渇いて水を欲しがり、表証がない場合は、白虎加人参湯を用いて治療する。



第171条
太阳少阳并病,心下硬,颈项强而眩者,当刺大椎、肺俞、肝俞,慎勿下之。 太阳病未解,又并发少阳病,出现胃脘部痞结胀硬,颈项拘急不舒,头目昏眩等证的,应当针刺大椎、肺俞、肝俞诸穴,千万不可用攻下的方法。

太陽病がまだ残り、またさらに少陽病を発症して胃部が痞えて硬く張る症状が出て、首やうなじが強ばって、めまいなどに症状がある場合は、大椎、肺俞、肝俞などの経穴に針を刺すべきで、間違っても瀉下させてはならない。



第172条
太阳与少阳合病,自下利者,与黄芩汤;若呕者,黄芩加半夏生姜汤主之。

太阳与少阳两经同时感受外邪而发病,邪热下迫肠胃,而出现自下痢的,用黄芩汤,如果呕吐的,用黄芩加半夏生姜汤主治。

太陽系と少陽系が外邪を同時に受けて発病し、邪熱が胃腸部に迫り、自然と下痢するものには黄芩湯を用いる。もし吐き気がある場合は黄湯に半夏と生姜を加えて(黄芩加半夏生姜湯)用いる。



第173条
伤寒胸中有热,胃中有邪气,腹中痛,欲呕吐者,黄连汤主之。

外感病,胸脘部有热,腹中有寒,腹中疼痛,想呕吐的,用黄连汤主治。

外感の病で、胸や胃のあたり(胸中部)に熱があり、お腹に冷え(寒邪)があり痛む。また吐き気もあるのは黄連湯を用いて治療する。



第174条
伤寒八九日,风湿相搏,身体疼烦,不能自转侧,不呕,不渴,脉浮虚而涩者,桂枝附子汤主之。若其人大便硬,小便自利者,去桂加白术汤主之。

外感病八九天,风湿相互搏结,出现身体疼痛剧烈,不能自行转侧,不作呕,口不渴,脉象浮虚而涩的,用桂枝附子汤主治,如果病人大便硬结、小便通畅的,用去桂加白术汤主治。

外感の病に罹り8,9日が経ち、風邪と湿邪の両方に攻撃され、激しい身体の痛みが出現し、寝返りもうてず、吐き気や口に渇きはなく、脈が浮で虚あるいは渋な者には桂枝附子湯を用いて治療する。もし大便が硬くて、小便は普通に問題なく出るのであれば桂枝加附子湯から桂枝を去り白朮を加えて(去桂枝加白朮湯で)治す。



第175条
风湿相搏,骨节疼烦,掣痛不得屈伸,近之则痛剧,汗出短气,小便不利,恶风不欲去衣,或身微肿者,甘草附子汤主之。

风湿相互搏结,全身关节剧烈疼痛,牵引拘急不能屈伸,触按则疼痛更甚,汗出,短气,小便不通畅,畏风不愿减衣,或者身体轻度浮肿的,用甘草附子汤主治。

風邪と湿邪の同時に攻撃され、全身の関節が激しく痛み、筋肉が張って関節を曲げることができず、触れると痛みは増し、汗が出て息切れし、おしっこの出が悪くなって、寒気がして服を多く着たがり、あるいは少し浮腫んでいるのは、甘草附子湯を用いて治療する。



第176条
伤寒脉浮滑,此以表有热,里有寒,白虎汤主之。

外感病,脉象浮滑的,这是表有热,里也有热,用白虎汤主治。

外感の病で、脈が浮で滑なのは表に熱があり、裏にも熱がある。白虎湯を用いて治療する。



第177条
伤寒脉结代,心动悸,炙甘草汤主之。

外感病,脉象结代,心中悸动不宁的,用炙甘草汤主治。

外感の病で、脈が結で代。胸中が動悸して不安になるのは、炙甘草湯を用いて治療する。



第178条
脉按之来缓,时一止复来者,名曰结。又脉来动而中止,更来小数,中有还者反动,名曰结,阴也。脉来动而中止,不能自还,因而复动者,名曰代,阴也。得此脉者,必难治。

脉象按之见缓,时而一止而又继续跳动的,就叫结脉。又有脉象跳动中一止,能够自还,脉搏停止间歇时间短,复跳的脉稍快的,名叫结,属于阴脉。脉象跳动中一止,不能自还,良久方再搏动的,名叫代,属于阴脉。出现这种脉象的,多难于治疗。

脈がゆっくりで、時に一時的に止まりまた継続して脈打つのを結脈と呼ぶ。また脈が一時的に止まるが自ずと戻り、その時間は短く、戻った脈はわずかに速く、結脈は陰脈に属する。脈が一時的に止まり、自ずと戻らずその時間は長く止まり、再び脈打つのは、代脈と呼び、陰脈に属す。治療するのがとっても難しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です