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甘草[かんぞう]
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橙[だいだい]・夏蜜柑[なつみかん]・枳殻[からたち](枳実[きじつ]、枳穀[きこく]、橙皮[とうひ]、夏皮[なつかわ])
<枳殻[からたち]:花>20180408 長居植物園
<枳殻[からたち]:花>20190421 長居植物園
日本ではミカン科のダイダイ(Citrus aurantium)やナツミカン(C.natsudaidai)などの未成熟の果実を枳実といい、それよりもう少し大きくなった成熟間近の果実を枳殻という。
中国産の枳殻や枳実はおもにミカン科のカラタチ(Poncirus trifoliata)、ダイダイなどの果実も用いられている。成熟果実の果皮も薬用にされダイダイは橙皮、ナツミカンは夏皮などと呼ばれている。(漢方くすりの辞典より)タグの補足:
枳実:温胆湯、延年半夏湯、栝楼枳実湯、甘露飲、芎帰調血飲第一加減、荊芥連翹湯、血府逐瘀丸(原典は枳殻)、柴胡疎肝湯、四逆散、参蘇飲、清上防風湯、大柴胡湯、大承気湯、竹茹温胆湯、通導散、排膿散、茯苓飲、分消湯、麻子仁丸、大承気湯、大柴胡湯去大黄、排膿散及湯枳殻:荊防敗毒散、血府逐瘀丸、五積散
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柴胡[さいこ]
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芍薬[しゃくやく]
<白芍>
シャクヤク(芍薬Paeonia lactiflora)外皮を除いたものを白芍、外皮をつけたままのものを赤芍。日本漢方では白芍を用いるので、芍薬と言えば白芍を指す。白芍はおもに4年以上栽培したものを用い、洗浄した後にあら皮を削り取り、そのまま乾燥したものを生干芍薬と言う。そのままではなく、沸騰した湯の中で少し煮て、柔らかくした後、日干し乾燥したものを真芍という。
<赤芍>
赤芍には野生種のベニバナヤマシャクヤク(草芍薬P.obovata)やセンセキシャクヤク(川赤芍薬P.veitchii)などの根も用いられてる。(白芍は栽培品種のみ)。赤芍は日本薬局方による芍薬の規格には適合しない。
※参考:漢方くすりの辞典