マジック

「人に見せてなんぼ」の嘘

「手品って人に見せてなんぼだよね。」と言われたりもする。
確かに、コミュニケーションツールとしても使えるものなので、間違いでもない。しかし、この言葉が発せられる場合、その裏に「人に見せずにシコシコと難しい技法や難解な手品(特にクロースアップ)ばかり練習している人」を蔑んでいる意味が含まれていたりする。
そして、その意味で使う人の多くは、超絶技法を駆使してはいるものの、マジックとしては面白くない演技を人に見せて喜んでいる傾向がある(様に思える)。
練習や研究が楽しいからマジックをされている人の楽しみ方を否定する必要はまったくもってない。
(マジックは人に見せてなんぼと言う考え方は)手品と言う趣味が、簡単に人に見せられる趣味であるために起る勘違いなのかもしれません。
逆に「人にみせてなんぼ」とは言われるものの、「人様に堂々とお見せできる」レベル(技法、演技力、トークなど)のアマチュアは少ない。
もっと言えば(お金を貰っている人をプロと仮定して)プロですら人に見せてなんぼとまで言い切れる人は少ないと思うし、高いレベルにあるプロはわざわざ「人に見せてなんぼ」などと言う必要もないので、言わないと思う。

結論:手品の楽しみ方は色々。

‘091119

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