弁太陽病脈証併治中第六(その3/3:第096条~第127条)

各条
・原文
・現代中国語解説
・現代中国語解説の日本語訳。
の順に記載。
 ただし、日本語訳は管理人の翻訳のため翻訳精度は低いと考えられる。



第096条
伤寒五六日,中风,往来寒热,胸胁苦满,嘿嘿不欲饮食,心烦喜呕,或胸中烦而不呕,或渴,或腹中痛,或胁下痞硬,或心下悸、小便不利,或不渴、身有微热,或咳者,小柴胡汤主之。
外感风寒之邪,经过五六天,出现发热怕冷交替出现,胸胁满闷不舒,表情沉默,不思饮食,心中烦躁,总想呕吐,或者出现胸中烦闷而不作呕,或者口渴,或者腹中疼痛,或者胁下痞胀硬结,或者心慌、小便不通畅,或者口不渴,身体稍有发热,或者咳嗽的,为邪入少阳,用小柴胡汤主治。
風邪(外感风寒)をひいて5、6日して、発熱と怕冷が交互に現れ、胸脇部の圧迫感があって不快(胸脇苦満・胸脇満悶)で表情が沈み、食欲が無く、気持ちが苛立ち(心中煩躁し)、ずっと吐き気をもよおし、あるいは胸中がそわそわし(胸中煩悶)嘔吐せず、あるいは口がかわき、あるいはお腹が痛く、またあるいは臍下に塊があり、またあるいは心拍が乱れ(心荒)小便の出が悪い、あるいは口は乾かず少し発熱する、あるいは咳する者は、邪が少陽に入ったためであるので、小柴胡湯を用いて治療する。



第097条
血弱气尽,腠理开,邪气因入,与正气相搏,结于胁下。正邪分争,往来寒热,休作有时,嘿嘿不欲饮食。藏府相连,其痛必下,邪高痛下,故使呕也。小柴胡汤主之。服柴胡汤已,渴者,属阳明,以法治之。
气血虚弱,腠理开豁,邪气得以乘虚而入,与正气相搏结,留居在少阳经,正气与邪气相争,所以出现发热畏寒交替而作,发作与停止均有其时;
由于胆气内郁,影响脾胃,所以表情沉默、不思饮食;
脏与腑相互关联,肝木乘脾土,所以出现腹痛。
邪气在胆在上,疼痛在腹在下,这就叫邪高痛下。
胆热犯胃,所以出现呕吐,当用小柴胡汤主治。
服了小柴胡汤后,出现口渴欲饮等阳明见证的,表示病已转属阳明,必须按阳明的治法进行治疗。
気血両虚で腠理(⦅中医⦆皮膚と筋肉の間の結合組織.)が開き、邪気が乗じて乗り込むことができ、正気と対峙して少陽経に留まり、正気と邪気が戦う。なので、発熱と畏寒が交互に現れ、発作と止んでいる時間は等しい。胆気内鬱により、脾胃に影響するので、表情は沈み、食欲がなくなる。臓と腑の相互関連は、肝木は脾土に乗じ(肝木乗脾土)、腹痛が出現する。邪気が胆にあり、痛みは腹の下にあるのは、「邪高痛下」と呼ばれる。胆熱が胃を侵蝕(胆熱犯胃)すると嘔吐が現れ、小柴胡湯で治療する。小柴胡湯を服用して、口渇し水を飲みたがるなどの陽明の症候が見られるのは、病はすでに陽明病位に移ったことを表すし、陽明の治法に従って治療してしなければならない。



第098条
得病六七日,脉迟浮弱,恶风寒,手足温。医二三下之,不能食,而胁下满痛,面目及身黄,颈项强,小便难者,与柴胡汤,后必下重[注]。本渴饮水而呕者,柴胡汤不中与也,食谷者哕。
得病六七天,脉象迟而浮弱,畏风寒,手足温暖,是太阴虚寒兼表证未解,医生却屡次攻下,致脾阳虚弱,寒湿内郁,出现不能进食,胁下满闷疼痛,目睛、面部及全身发黄,颈项拘急不舒,小便解出困难。
如果误予柴胡汤治疗,一定会重伤而出现泄利后重的症状。如果本来有口渴,饮水即作呕的,是脾虚水饮内停所致,柴胡汤也不能使用。
如果误投柴胡汤,就会导致中气衰败,出现进食后就呃逆的变证。 病にかかり6,7日、脈遅あるいは浮弱(※「脈遅で浮弱」と訳す方が正解か?)で、畏風畏寒し、手足が暖かいのは、太陰病虚寒でかつ表証が癒えておらず、医者がたびたび瀉下させたため、「脾陽虚弱」、「寒湿内鬱」になり、食欲不振で脇下が張って痛み、目・顔および全身が黄色がかり、首・うなじが張って不快で、小便が出にくくなる。 もし、柴胡湯を与えて治療すると、必ず重症化し再び下痢が現れる。元来口渇があるが水を飲むと戻す(嘔吐する)のは、脾虚で水飲が内に停滞しているためである。柴胡湯は使えない。もし誤って柴胡湯を服用させると、脾胃の気が衰退し(中気衰敗)、食べるとしゃっくりが出るようになる。



第099条
伤寒四五日,身热恶风,颈项强,胁下满,手足温而渴者,小柴胡汤主之。
外感病,经过四五天,身体发热,怕风,颈项拘急不舒,胁下胀满,手足温暖而又口渴的,属三阳合病之证,用小柴胡汤主治。
外感病に罹患し4、5日が経って、身体は発熱し、怕風し、首・項が張って不快で、脇下が張満(胸脇苦満)し、手足が暖かくまた口が乾くのは、三陽合病の証で、小柴胡湯を用いて治す。



第100条
伤寒,阳脉涩,阴脉弦,法当腹中急痛,先与小建中汤,不差者,小柴胡汤主之。
外感病,脉象浮取见涩、沉取见弦的,为中虚而少阳邪乘,应当出现腹中拘急疼痛,治疗应先给予小建中汤以温中健脾、调补气血,用药后少阳证仍不解的,再用小柴胡汤和解少阳。
外感病で脈が浅いところで渋と取れ、深いところで弦なのは、中焦が虚して少陽に邪が乗じ(为中虚而少阳邪乘) 他ためで、お腹が張る痛みが現れる。治療にはまず小建中湯で中焦を温め健脾し、気血を整え、それでも少陽の証がまだ残っている場合は、小柴胡湯を用いて和解する。



第101条
伤寒中风,有柴胡证,但见一证便是,不必悉具。凡柴胡汤病症而下之,若柴胡证不罢者,复与柴胡汤,必蒸蒸而振,却复发热汗出而解。
外感寒邪或风邪,有柴胡汤证的征候,只要见到一二个主证的,就可以确诊为柴胡汤证,不需要所有的征候都具备。
凡是柴胡汤证而用攻下的,如果柴胡汤证仍然存在的,可以仍给予柴胡汤进行治疗。
服药后,正气借助药力与邪相争,一定会出现畏寒战栗,然后高热汗出而病解的战汗现象。
外感寒邪あるいは風邪で、柴胡湯証の証候があり、ただ一、二つの主な証が見られるだけで、柴胡湯証としてよい。すべての証候が揃っている必要はない。 柴胡湯証はみな瀉下させるが、もし柴胡湯の証が依然としてあるなら、柴胡湯を与えて治療にはする。服薬後、正気が薬の力を借りて邪と相対するので、必ず畏寒戦慄が現れ、その後、高熱で汗が出て治る。

※現代中文で「的」がふたつ並んでいるのは誤字か?



第102条
伤寒二三日,心中悸而烦者,小建中汤主之。
患外感病二三天,心中悸动不宁、烦躁不安的,用小建中汤主治。
外感病にかかって2,3日して、胸中が動悸して落ちつかず(心中悸動不寧)で、気持ちがいらだって落ち着かない(煩躁不安)のは、小建中湯を用いて治す。



第103条
太阳病,过经十余日,反二三下之,后四五日,柴胡证仍在者,先与小柴胡。呕不止,心下急,郁郁微烦者,为未解也,与大柴胡汤,下之则愈。
太阳病,邪传少阳十多天,医生反而多次攻下,又经过四五天,如果柴胡证仍然存在的,可先给予小柴胡汤治疗。
如果出现呕吐不止,上腹部拘急疼痛,心中郁闷烦躁的,是少阳兼阳明里实,病情未能解除,用大柴胡汤攻下里实,就可痊愈。
太陽病で、邪が少陽に伝わり十数日、医者が反して何度か瀉下させて、さらに4,5日が経ち、依然として柴胡湯証があれば、まず小柴胡湯を与えて治療する。もし嘔吐が止まらず、上腹部が張って痛み(拘急疼痛)、気持ちが鬱いで苛立つ(鬱悶煩躁)のは少陽兼陽明裏実で、病状がまだ解けていない。大柴胡湯を用いて裏実を下せば治癒する。


第104条
伤寒十三日不解,胸胁满而呕,日晡所发潮热,已而微利,此本柴胡证,下之以不得利,今反利者,知医以丸药下之,此非其治也。潮热者,实也,先宜服小柴胡汤以解外,后以柴胡加芒消汤主之。
外感病,经过十三天不解除,胸胁满闷而呕吐,午后发潮热,接着出现轻微腹泻。
这本来是大柴胡汤证,应当用大柴胡汤攻下,医生却反而用峻下的丸药攻下,这是错误的治法。
结果导致实邪未去而正气损伤,出现潮热,腹泻等症。潮热,是内有实邪的见证,治疗应当先服小柴胡汤以解除少阳之邪,然后用柴胡加芒硝汤主治。
外感病で、13日が過ぎても治らず、胸脇苦満(胸脇漫悶)で嘔吐し、午後に潮熱し、続けて下痢する。 これは本来は大柴胡湯の証で大柴胡湯で瀉下させるべきを、医者が強い丸薬で下痢させたためであり、誤った治療法である。その結果、邪実は解せず正気を傷つけることとなり、潮熱や下痢などの症状が現れる。潮熱は内に邪実がある証拠で、治療にはまず小柴胡湯を服用して少陽の邪を解き、その後柴胡加芒硝湯で治療する。



第105条
伤寒十三日,过经谵语者,以有热也,当以汤下之。若小便利者,大便当硬,而反下利,脉调和者,知医以丸药下之,非其治也。若自下利者,脉当微厥,今反和者,此为内实也,调胃承气汤主之。
外感病,经过十三天,邪传阳明而见谵语的,是胃肠有实热的缘故,应当用汤药攻下。
如果小便通利的,大便应当坚硬,现却反而出现腹泻、脉象实大,可以断定这是医生误用丸药攻下所致,属错误的治法。
假如不是误治而是邪传三阴的腹泻,脉象应当微细,四肢应冷,现脉象反而实大,是内有实邪的标志,说明是医生误用丸药攻下,其大便虽通而实邪未去,应当用调胃承气汤主治。 外感病にかかりすでに13日が過ぎ、邪が陽明に移りうわ言(譫語)がでるのは、胃腸に実熱があるためであり、湯薬で下(攻下)すべきである。もし、小便がよく出るのであれば、大便は硬くなるはずであるが、却って下痢し、脈が実大なのは、医者が誤って丸薬で下したのだと分かり、これは誤治である。もし、誤治ではなく、邪が三陰に移ったことによる下痢であれば脈は微細であり、四肢が冷える。実際に脈が実大なのは内に実邪がある象徴であり、医者が誤って丸薬で下したことを示している。まだ便秘し実邪が去っていないのであれば、調胃承気湯を用いて治療する。



第106条
太阳病不解,热结膀胱,其人如狂,血自下,下者愈。其外不解者,尚未可攻,当先解其外;外解已,但少腹急结者,乃可攻之,宜桃核承气汤。
太阳表证没有解除,邪热内入与瘀血互结于下焦膀胱部位,出现有似发狂、少腹拘急硬痛等症状,如果病人能自行下血的,就可痊愈。
如果表证还没有解除的,尚不能攻里,应当先解表,待表证解除后,只有小腹拘急硬痛等里证的,才能攻里,适宜用桃核承气汤。 太陽病表証が解けず、邪熱が内に入り下焦の膀胱系と結ばれると、発狂に似た症状やお腹が硬く張って痛む(拘急硬痛)などの症状が出て、もし病人が自ら下血するのであれば、病は治る。もし、表証がまだ解けないのであれば、裏を攻めてはいけない。先に表証を治するべきで、表証が治って、小腹部の緊張や張り・痛み(拘急硬痛)などの裏証の症状だけになってから、裏を攻めてよく、桃核承気湯を用いるのが適している。



第107条
伤寒八九日,下之,胸满烦惊,小便不利,谵语,一身尽重,不可转侧者,柴胡加龙骨牡蛎汤主之。
外感病八九天,误用攻下,出现胸部满闷、烦躁惊惕不安、小便不通畅,谵语、全身沉重、不能转侧的,用柴胡加龙骨牡蛎汤主治。
外感病にかかり一週間ちょっとが経ち、誤って瀉下(攻下)してしまい、胸部に満悶感が出現し、小便の出が悪くなり、うわ言を言い、身体が重だるく、寝返りがうてない場合は、柴胡加竜骨牡蛎湯を用いて治す。



第108条
伤寒,腹满谵语,寸口脉浮而紧,此肝乘脾也,名曰纵,刺期门。
外感病,腹部胀满,谵语,寸口脉浮而紧,这是肝木克伐脾土的征象,名叫纵,用针刺期门的方法进行治疗。
外感病で、腹部が張って(腹部脹満)し、うわ言がでて、寸口の脈が浮あるいは緊なのは、肝木が脾土を犯している(肝木克伐脾土)象徴であり、縱と言う。期門に針治療を施して治療する。



第109条
伤寒发热,啬啬恶寒,大渴欲饮水,其腹必满,自汗出,小便利,其病欲解,此肝乘肺也,名曰横,刺期门。
外感病,发热,畏缩怕冷,口渴很甚,想要喝水,腹部胀满,这是肝木反克肺金的表现,名叫横,当用针刺期门法治疗。治疗后如果出现自汗出,小便通畅的,为肝气得泄,病将痊愈。
外感病で発熱し、寒さに萎縮し(畏縮怕冷)、口の渇きが酷くて水を欲し、腹部が張るのは、肝木が相克に逆らい、肺金を侮って(肝木反克肺金)いる状態で、横と呼ぶ。期門に針治療を施して治療する。治療後もし自ら汗が出て、小便のでが良くなるには、肝気が発散できているので、病はもうすぐ完治する。



第110条
太阳病,二日反躁,凡熨其背,而大汗出,胃中水竭,躁烦必发谵语。十余日振栗自下利者,此为欲解也。故其汗从腰以下不得汗,欲小便不得,反呕,欲失溲,足下恶风,大便硬,小便当数,而反不数,及不多,大便已,头卓然而痛,其人足心必热,谷气下流故也。
太阳病第二天,病人出现烦躁不安,医生反而用热熨疗法来熨病人的背部,导致汗出很多,火热之邪乘虚内入于胃,胃中津液枯竭,于是出现躁扰不宁、谵语,病经十多天,如果病人出现全身颤抖、腹泻的,这是正能胜邪,疾病将要解除。
如果火攻后病人腰以下部位不出汗,反见呕吐,足底下感觉冰凉,大便干硬,小便本应当频数,但反而不频数而量少,想解又解不出,解大便后,头猛然疼痛,并感觉脚心发热,这是水谷之气向下流动的缘故。
太陽病の二日目に煩躁不安が出て、医者が返って加熱療法(熱熨療法)で病人の背中を温めたためると、汗が出過ぎて、火熱の邪がその隙に乗じて胃に入り込み胃中の津液が枯渇しソワソワして落ち着かず(躁擾不寧)、うわ言がでる。十数日が経ち、ぶるぶると全身が震え、下痢するのは邪に打ち勝ったので、病状はもうすぐ治る。もし、温めると、腰から下に汗が出ず、返って嘔吐をもよおし足底に冷えを感じ、便は乾いて硬く、小便の回数が増えるはずであるが、逆に小便の回数が減って小便をしたくとも出ず、大便後に頭痛がして足が熱く感じるのは、水穀の気が下に向かって流れているゆえんである。



第111条
太阳病中风,以火劫发汗,邪风被火热,血气流溢,失其常度。两阳相熏灼,其身发黄。阳盛则欲衄,阴虚小便难。阴阳俱虚竭,身体则枯燥,但头汗出,剂颈而还,腹满微喘,口干咽烂,或不大便,久则谵语,甚者至哕,手足躁扰,捻衣摸床。小便利者,其人可治。
太阳中风证,用火法强迫发汗,风邪被火热所迫,血气运行失去正常规律,风与火相互熏灼,影响肝胆疏泄失常,病人身体就会发黄,阳热亢盛,迫血上出就会出现衄血,热邪灼津,阴液亏虚就会出现小便短少。
气血亏乏,不能滋润周身,就会出现身体枯燥、仅头部出汗、到颈部为止。
阳盛而阴亏,则腹部胀满,微微气喘,口干咽喉溃烂,或者大便不通,时间久了就会出现谵语,严重的会出现呃逆、手足躁扰不宁、捻衣摸床等征象,如果小便尚通畅,示津液犹存,病人还可救治。
太陽病中風証で、火を用いて無理やり発汗させると、風邪が火熱に追いつめられ、血気の運行が正常な働きを失なう。そして、風と火は相互に焼き炙られ影響し、肝胆の疎泄が常軌を逸し、体は黄色くなり、陽熱が亢盛になり、鼻血が出そうになったり、邪熱が津液を乾かたりして陰液欠損になり小便の量が減る。気血が欠乏すると、全身を潤せず、体は枯燥し、頭部だけ汗が出て、首は汗が出ない。陽が盛んか陰が少なくなると、腹部が脹満し、軽く喘息が出て、口や喉がただれる。あるいは便秘し、時間が経つとうわ言をいい、ひどくなるとしゃっくりが出て、手足をばたばたさせ落ち着かず(躁擾不寧)、衣服を捩ったり、床を撫でたりする症状が現れる。小便がスムーズなものは、津液がまだあるので治療可能である。



第112条
伤寒脉浮,医以火迫劫之,亡阳必惊狂,卧起不安者,桂枝去芍药加蜀漆牡蛎龙骨救逆汤主之。
太阳伤寒证,脉象浮,本应当发汗解表,医生却用火治法强迫发汗,导致心阳外亡、神气浮越,出现惊恐狂乱、坐卧不安的,用桂枝去芍药加蜀漆牡蛎龙骨救逆汤主治。
太陽病傷寒証で脈が浮の時、本来は発汗解表させるべきところを、医者が謝って火を用いて無理やり発汗させると、心陽が外に出てしまう(心陽外亡)状態を導く。陽気が浮き出てしまい(神気浮越)、気が触れたような症状や、座っていられない不安感が出る。桂枝去芍薬加蜀漆牡蛎竜骨救逆湯を用いて治療する。



第113条
形作伤寒,其脉不弦紧而弱。弱者必渴,被火必谵语。弱者发热脉浮,解之当汗出愈。
病的表现象太阳伤寒证,但脉搏不弦紧反而弱,并且出现口渴,这是温病而不是太阳伤寒证。
如果误用火攻,火邪内迫,就一定会出现谵语等变证。
温病初起脉弱,一般并见发热脉浮,用辛凉发汗解表法治疗,汗出邪散,则疾病可愈。
症状は太陽病傷寒証だが、脈が弦紧でなくてむしろ弱で、そのうえ口渇が現れるのは、これは温病で太陽病傷寒証ではない。もし、誤って火を用いて治療にあたると、火邪が内に迫り、必ずうわ言などを言い出す。温病の初期の脈は弱、一般的には発熱があり、脈は浮である。辛涼発汗解表法を用いて、邪を発散させると病は治る。



第114条
太阳病,以火熏之,不得汗,其人必躁,到经不解,必清血,名为火邪。

太阳表证,用火熏法强使发汗而汗不出,火邪内攻,邪热内扰,病人必烦躁不安,如果病至第七天,邪气在太阳经当行尽,病当痊愈而仍不痊愈的,就一定会出现大便下血的变证。由于这是误火所致,所以叫做火邪。

太陽病表証で、火を用いて無理やり発汗させたが汗が出ないと、火邪が内に入り、邪熱が内をかき乱し、病人は必ず煩躁し不安になる(煩躁不安)。 もし、病が7日目になると、邪気は太陽経を行き尽くし、病がは癒えるのが普通だが、まだ癒えない場合は、必ず大便下血の症状に病変する。これは火邪によって引き起こされるので、これを火邪と呼ぶ。



第115条
脉浮热甚,而反灸之,此为实,实以虚治,因火而动,必咽燥吐血。

脉象浮,发热甚,这是太阳表实证,当用发汗解表法治疗,却反用温灸法治疗,这是把实证当作虚证来治疗,火邪内攻,耗血伤阴,一定会出现咽喉干燥、吐血的变证。

脈が浮で発熱がひどいのは、太陽病表証である。当然、発汗解表法を用いて治療するが、反して温灸法で治療するのは実証を虚証ととらえて治療する方法で、火邪が内を責めて血を減らし陰を傷つける。必ず喉の渇き(咽喉干燥)が現れ、吐血するようになる。



第116条
微数之脉,慎不可灸,因火为邪,则为烦逆,追虚逐实,血散脉中,火气虽微,内攻有力,焦骨伤筋,血难复也。脉浮,宜以汗解。用火灸之,邪无从出,因火而盛,病从腰以下必重而痹,名火逆也。欲自解者,必当先烦,烦乃有汗而解。何以知之。脉浮故知汗出解。

病人脉象微数,属阴虚内热,千万不可用灸法治疗,如果误用温灸,就成为火邪,火邪内迫,邪热内扰,就会出现烦乱不安的变证。
阴血本虚反用灸法,使阴更伤;热本属实,用火法更增里热,血液流散于脉中,运行失其常度,灸火虽然微弱,但内攻非常有力,耗伤津液,损伤筋骨,血液难以恢复。
脉象浮,主病在表,当用发汗解表法治疗,如果用灸法治疗,表邪不能从汗解,邪热反而因火治法而更加炽盛,出现从腰以下沉重而麻痹,这就叫火逆。
如果病将自行痊愈的,一定会先出现心烦不安,而后汗出病解。根据什么知道的呢?。因为脉浮,浮主正气浮盛于外,所以知道汗出而病解。

病人の脈が微数で、陰虚内熱に属する場合は、お灸を用いて治療しては絶対にならない。もし温灸を用いるとすぐに火邪になり、その火邪が内に迫って、邪熱が内をかき乱して(邪熱内擾)、いらいらして心が乱れ不安に(煩乱不安)が現れる。陰血が虚している時に灸火を使うと、陰をさらに傷つける。;熱は本来は実に属し、火法を用いると裏熱をさらに増加させ、血液が脈中で散り散りになり運行が上手くいかなくなる。お灸の火は当然微弱であるが、内を攻めるのは非常に効果的で、津液を消耗し、筋骨を損傷し、また血液を回復し難い。脈症が浮で、病が主に表にあるときは当然発汗解表法を用いて治療する。もし、お灸で治療すると、表邪が汗から出せず、邪熱がさらに勢い盛んになる。そうなると、腰から下が重だるく麻痺する症状が出る。これはまさに火邪である。病が自然に癒える時には必ず、まずイライラと不安(心煩不安)が現れ、その後汗が出る。どこからそんな事が言えるのか?。それは、脈が浮だからである。脈が浮は正気が外に向かい盛り返して来たからで、汗が出れば病が言えると分かる。 流散liúsàn:散り散りになる. 炽盛chìshèng:勢い盛んだ.



第117条
烧针令其汗,针处被寒,核起而赤者,必发奔豚。气从少腹上冲心者,灸其核上各一壮,与桂枝加桂汤更加桂二两也。

用烧针的方法强使病人出汗,致心阳损伤、下寒上逆,一定会发作奔豚,出现气从少腹上冲心胸、时作时止的症状。
同时,由于针刺的部位被寒邪侵袭,肿起红包块。在治疗上,可内服汤药,用桂枝加桂汤;外用灸法,在肿起的包块上各灸一艾柱。

病人に対し、温針を用いて無理やり発汗させると、心陽を傷つけて寒が逆上し(下寒上逆)て、必ず奔豚を発症する。断続的(時作時止)に、気が小腹から心胸部に突き上げる様な症状が出る。同時に針で刺した部位が寒邪に侵襲され、赤い腫れものができる。内服治療には、桂枝加桂湯を用いる。外用では、腫れものの上にヨモギでお灸をする。

烧针,针刺与艾灸相结合的治法,即温针。(出典:百度百科) 一壮:灸一艾柱为一壮。 侵袭qīnxí:侵入して襲う.



第118条
火逆下之,因烧针烦躁者,桂枝甘草龙骨牡蛎汤主之。

误用火攻而又行攻下,因火攻发汗致心阳损伤,出现烦躁不安的,用桂枝甘草龙骨牡蛎汤主治。

誤って火法(焼針)を用いて治療し、さらにまた攻下法で瀉下させると、発汗させ過ぎて、心陽を損傷し、イライラ不安(煩躁不安)が現れる。桂枝甘草竜骨牡蛎湯を用いて治療する。

温针:即烧针。



第119条
太阳伤寒者,加温针必惊也。

太阳伤寒证,如果用温针进行治疗,往往会导致惊惕不安的变证。

太陽病傷寒証でもし温針で治療したら、往々にして驚惕不安に病変する。



第120条
太阳病,当恶寒发热,今自汗出,反不恶寒发热,关上脉细数者,以医吐之过也。一二日吐之者,腹中饥,口不能食;三四日吐之者,不喜糜粥,欲食冷食,朝食暮吐。以医吐之所致也,此为小逆。

太阳表证,应当有畏寒发热的症状,现病人出现自汗,反而不见畏寒发热,关脉细数,这是医生误用吐法所引起的变证。
在得病一、二天误用吐法的,就会出现腹中饥饿,却不能食;得病三、四天误吐的,就会出现不喜欢吃稀弱,想吃冷的食物,早晨吃进的东西,晚上就吐出来。
这是医生误用吐法所致的变证,其病变尚轻,所以叫做“小逆”。

辨不可吐第十八-1(113)/参照:太陽病第120条 太阳病,当恶寒发热,今自汗出,反不恶寒发热,关上脉细数者,以医吐之过也。若得病一二日吐之者,腹中饥,口不能食;三四日吐之者,不喜糜粥,欲食冷食,朝食暮吐。以医吐之所致也,此为小逆。
太阳表证,应当有畏寒发热的症状,现病人出现自汗,反而不见畏寒发热,关脉细数,这是医生误用吐法所引起的变证。在得病一、二天误用吐法的,就会出现腹中饥饿,却不能食;得病三、四天误吐的,就会出现不喜欢吃稀弱,想吃冷的食物,早晨吃进的东西,晚上就吐出来。这是医生误用吐法所致的变证,其病变尚轻,所以叫做“小逆”。
太陽病表証で、当然畏寒発熱の症状がある。いま、病人が自ら汗が出るが、反して畏寒発熱が無く、関脈が細数なのは、医者が誤って吐法で治療した為に引き起こされた病変である。病気にかかり、1、2日は吐法は誤用で、腹はとても減る(飢餓)が食べられない症状が出る;3、4日して誤って吐法を用いると、水気の多い柔らかいもの(お粥など?)を食べたく無くなり、冷たいものを食べたくなり、朝に食べたものを晩に吐く様になる。 これは医者の吐法の誤用による病変だが、その病変はまだ軽い。なので、”小逆”と呼ぶ。



第121条
太阳病吐之,但太阳病当恶寒,今反不恶寒,不欲近衣,此为吐之内烦也。

太阳表证,应当有畏寒的见症,治疗当用汗法以解表,现却使用吐法,吐后病人反而出现不怕冷、不想穿衣服的,这是误用吐法所致的内热的变证。

太陽病表証なら畏寒があるはずなので、当然に発汗を以って解表させて治療すべきである。 しかし却って吐法を用いると、吐瀉後病人から寒気がなくなり(不怕冷)服を着ることを拒む。これは吐法による誤治で内熱に変証したからである。



第122条
病人脉数,数为热,当消谷引食,而反吐者,此以发汗,令阳气微,膈气虚,脉乃数也。数为客热,不能消谷,以胃中虚冷,故吐也。

病人脉象数,脉数一般为邪热所致,热能消化水谷,应当出现能食的症状,却反而出现不能食而呕吐的,这是发汗不当,导致阳气衰微,胃阳虚躁,因而出现脉数。
这种脉数是假热的表现,不能消化水谷,所以不能食;因为胃中本虚冷、虚气上逆,所以出现呕吐。

病人の脈が数なのは、一般的に邪熱による所である。熱は水穀を消化できるので、当然食欲はある。反して、食欲がなく嘔吐するのは、発汗が適しておらず、陽気の衰退(陽気衰微)を引き起こして胃の陽気が虚したために脈が数になったのである。 この種の脈数は虚熱(假熱)の現れで、水穀を消化できないので、食欲が無い。;胃中は冷えているため、虚気が逆上するので、嘔吐が発生する。



第123条
太阳病,过经十余日,心下温温欲吐,而胸中痛,大便反溏,腹微满,郁郁微烦。先此时自极吐下者,与调胃承气汤。若不尔者,不可与。但欲呕,胸中痛,微溏者,此非柴胡汤证,以呕故知极吐下也。调胃承气汤。

太阳病,病传阳明已经十余天,病人胃脘部烦闷不适,泛泛欲呕,胸部疼痛,大便反而稀溏,腹部微有胀满,心中郁闷烦躁,如果是误用峻猛涌吐或泻下药所致的,可用调胃承气汤治疗;如果不是吐下所致的,就不能用调胃承气汤。
此证虽有只想呕吐,胸部疼痛,大便稍溏泄的症状,但不是柴胡汤证。因为病人泛泛想吐,所以可以推知是峻吐峻下所致的。

太陽病から病位が陽明系に移行して10日余りが経ち、胃内部が塞いだ感じがして不快、表面上は吐き気があり、胸部が痛み、反して大便は薄い泥状で腹部は若干張って、心中は気持ちが塞いでイライラする(鬱悶煩躁)する。もし、誤って激しい吐瀉薬や瀉薬を使ってこうなったのであるなら、調胃承気湯が治療に使える。;もし、そうでなければ調胃承気湯は使えない。この、吐き気をもよおし、胸部が痛み、大便が微かに泥状になる症状は、柴胡湯の証ではない。なぜなら表面的には吐き気をもよおすのは、峻烈な吐法か瀉下法を用いたことが推し量れるからである。



第124条
太阳病六七日,表证仍在,脉微而沉,反不结胸,其人发狂者,以热在下焦,少腹当硬满,小便自利者,下血乃愈。所以然者,以太阳随经,瘀热在里故也,抵当汤主之。

太阳病,经六七天,表证仍然存在,脉象沉滞不起,没有结胸的见症,神志发狂的,这是邪热与瘀血互结于下焦的缘故,当有小腹部坚硬胀满、小便通畅等症,攻下瘀血就可痊愈。
之所以出现这种情况,是因为太阳之邪随经入里,邪热与瘀血互结于下焦的缘故。用抵当汤主治。

太陽病で、6、7日が経過し表証が依然あり、脈は沈滞していて、結胸症状(邪気が胸中に集まり、触れると痛い、頭や項が強張るなどの症状)はなく、発狂するのは、邪熱と瘀血が下焦に集まっているためである。小腹部が硬く張って、小便が出るなどの症状があり、攻下瘀血するば治癒する。この種の症状が出るのは、太陽系の邪が経絡を通じて裏に入り、邪熱と瘀血が下焦に集まるからである。抵当湯を用いて治療する。



第125条
太阳病身黄,脉沉结,少腹硬,小便不利者,为无血也。小便自利,其人如狂者,血证谛也,抵当汤主之。

太阳病,症见皮肤发黄,脉象沉结,小腹坚硬,如果小便不通畅的,则不是蓄血证,而是湿热发黄证;如果小便通畅,并有狂乱征兆的,则是蓄血发黄证无疑,用抵当汤主治。

太陽病で皮膚の色が黄色を呈し、脈が沈結で少腹部(下腹)が硬く張って、もし小便の出が悪いのであれば、それは蓄血証によって皮膚が黄色くなったのではなく、湿熱のためである。 ;もし小便が普通に出て、さらに取り乱す様な証候がある場合は、蓄血証によるものと疑いなく、抵当湯を用いて治療する。



第126条
伤寒有热,小腹满,应小便不利,今反利者,为有血也,当下之,不可余药,宜抵当丸。

外感病,发热,小腹部胀满,如果水饮内蓄的,应当小便不通畅,现小便反而通畅的,是下焦蓄血证,应当攻下瘀血,不可用其它药物,适宜用抵当丸。

風邪をひいて発熱して小腹部が張る症状が、水飲内蓄によるものであれば、当然小便不利になる。却って小便がでるのは、下焦の蓄血症である。よって、攻下瘀血で治療する。その他の薬を用いてはならない。抵当丸が適している。



第127条
太阳病,小便利者,以饮水多,必心下悸;小便少者,必苦里急也。

太阳病,因为饮水过多,致水饮内停,如果小便通利的,是水停中焦,一定会出现心悸不宁的见症;如果小便短少不通畅的,是水停下焦,一定会出现小腹部胀满急迫不舒的症状。

太陽病で水を飲みすぎたため水飲内停になり、もし小便が出るものは、中焦に水が停滞し、かならず不安し動悸する(心悸不寧) 症状が出る。もし小便がスムーズに出ず尿量減少するのは、水停が下焦にあり、かならず小腹部が張って強張り不快な症状がでる。

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