漢方、生薬、草根木皮

弁太陽病脈証併治中第六(2/3:第064条~第095条)

各条
・原文
・現代中国語解説
・現代中国語解説の日本語訳。
の順に記載。
 ただし、日本語訳は管理人の翻訳のため翻訳精度は低いと考えられる。


第064条
发汗过多,其人叉手自冒心,心下悸,欲得按者,桂枝甘草汤主之。
发汗太甚,汗出太多,致心阳虚弱,病人出现双手交叉复盖心胸部位,心慌不宁,须用手按捺方感舒适的,用桂枝甘草汤主治。
発汗が甚だしく汗が出過ぎたために心陽虚弱になり、病人が両手を胸の前で交差させ、心拍が乱れ落ち着かず、手で押さえて心地よいのは、桂枝甘草湯を用いて治す。


第065条
发汗后,其人脐下悸者,欲作奔豚,茯苓桂枝甘草大枣汤主之。
发了汗以后,病人出现脐下跳动不宁,好象奔豚将要发作的征象,用茯苓桂枝甘草大枣汤主治。
汗が出てから、病人の臍下がぴくぴく動き、落ち着かないのは、間も無く豚が走り回るような発作がでる症候で、茯苓桂枝甘草大棗湯を用いて治療する。


第066条
发汗后,腹胀满者,厚朴生姜半夏甘草人参汤主之。
发了汗以后,致脾虚气滞,出现腹部胀满的,用厚朴生姜半夏甘草人参汤主治。
汗が出てから、脾虚気滞になって、腹部が膨満するのは、厚朴生姜半夏甘草人参湯を用いて治療する。


第067条
伤寒,若吐、若下后,心下逆满,气上冲胸,起则头眩,脉沉紧,发汗则动经,身为振振摇者,茯苓桂枝白术甘草汤主之。
外感病,经过涌吐,或泻下以后,出现胃脘部胀满不适,气逆上冲胸膈,起立时就感头昏目眩,脉象沉紧的,用茯苓桂枝白术甘草汤主治。
如果误用发汗法治疗,就会耗伤经脉之气,出现身体振颤摇晃、站立不稳的变证。
外感病で、吐法あるいは瀉下法を施した後、胃内部が脹満して不快で、気が胸膈に衝きあがり、起き上がるとめまいがして頭がくらくらし、脈が沈緊なのは、茯苓桂枝白朮甘草湯を用いて治療する。もし、誤って発汗法で治療すると、経脈の気を消耗し、身体が小刻みにふるえ、しっかり立てなくなるだろう。


第068条
发汗,病不解,反恶寒者,虚故也,芍药甘草附子汤主之。
使用发汗法,病还没有解除,反而出现畏寒、脉沉微细等症状,这是正气不足、阴阳两虚的缘故,用芍药甘草附子汤主治。
発汗法を用いても病症がまだ取れず、返って畏寒が現れ、脈が沈微細の症状は正気不足であり、陰陽両虚である。芍薬甘草附子湯を用いて治す。


第069条
发汗,若下之,病仍不解,烦躁者,茯苓四逆汤主之。
经用发汗,或泻下以后,病仍然不解除,出现烦躁不安、恶寒、肢冷、腹泻、脉沉微细等见症的,用茯苓四逆汤主治。
発汗を続けた後、あるいは瀉下させた後、まだ病症が残り、煩躁不安、悪寒、下痢、脈が沈微細などの症状が現れるのは、茯苓四逆湯を用いて治す。


第070条
发汗后恶寒者,虚故也。不恶寒,但热者,实也,当和胃气,与调胃承气汤。
发汗以后,怕冷的,这是正气虚弱的缘故;不怕冷,只有发热等症状的,是邪气盛实的表现,应当泻实和胃,可给予调胃承气汤治疗。
発汗後、寒気がするのは、正気が虚して弱っているためである。;寒気がせず、ただ発熱などの症状があるのは、邪気が旺盛で満ちている表れであり、瀉実和胃すべきで、調胃承気湯を与えて治療できる。


第071条
太阳病,发汗后,大汗出,胃中干,烦躁不得眠,欲得饮水者,少少与饮之,令胃气和则愈。若脉浮,小便不利,微热消渴者,五苓散主之。
太阳表证,使用发汗法,汗出很多,损伤津液,致胃中津液不足,出现烦躁不安、不能安静睡眠,口干想要喝水的,可以给予少量的水,使胃津恢复,胃气调和,就可痊愈。
如果出现脉象浮、轻微发热、怕冷、小便不通畅、口干饮水而不止,是太阳蓄水症,用五苓散主治。
太陽病表証で、発汗法を用いて汗が多く出て、津液を傷つけてしまい、胃中の津液が不足してしまったことで、煩躁不安が出て安眠できず、口が渇いて水分を欲するのは、少しの水を与え、胃気を調和させ胃気が調和すれば全快する。もし脈に浮証が現れ、軽度の発熱があり、寒気がし、小便の出が悪く、口の渇きが止まらないのは、太陽病蓄水症であり、五苓散を用いて治療する。


第072条发汗已,脉浮数,烦渴者,五苓散主之。
发过汗以后,出现脉象浮数、发热、心烦、口渴、小便不通
畅的,用五苓散主治。
発汗し終えた後、脈の浮数、発熱、いらいら(心煩)、口の渇き、小便の出が悪いなどの症状が出たら、五苓散を用いて治療する。


第073条
伤寒汗出而渴者,五苓散主之;不渴者,茯苓甘草汤主之。
外感病,发热汗出而又口渴的,用五苓散主治;口不渴,并见四肢冷、心悸等症的,用茯苓甘草汤主治。
外感病で、発熱し汗が出てまた口が渇くのは五苓散を用いて治療する。口が渇かず、四肢が冷えたり心悸などの症状が出るのは、茯苓甘草湯を用いて治療する。


第074条
中风发热,六七日不解而烦,有表里证,渴欲饮水,水入则吐者,名曰水逆,五苓散主之。
太阳中风证,经过六七天而不解除,既有发热、畏寒、头痛等表证,又有心烦、小便不利等里证,如果出现口渴想喝水,一喝水即呕吐,这就叫水逆,用五苓散主治。
太陽病中風証で、6、7日が過ぎても症状が取れず、発熱し畏寒して、頭痛などの表証だけでなく、心煩や小便不利などの裏証があり、もし水を欲する口の渇きが出るが、水を飲むとすぐ吐くのは水逆と呼び、五苓散を用いて治療する。


第075条
未持脉时,病人手叉自冒心,师因教试令咳,而不咳者,此必两耳聋无闻也。所以然者,以重发汗,虚故如此。发汗后,饮水多必喘,以水灌之亦喘。|在诊脉前,看到病人双手交叉复盖于心胸部位,假如医生叫病人咳嗽,而病人却无反应的,这一定是病人耳聋的缘故。之所以这样,是因为重复发汗,损伤心肾阳气所致。
发过汗以后,饮冷水太多,冷饮伤肺,势必会引起气喘;用冷水洗浴,寒邪内迫,也会出现气喘。|”脈診前、諸手を交差し心臓部を庇うのが見られ、もし医師が咳をしてみて、病人の反応がないのは、病人は耳が聞こえていないからで、この様な症状が出るのは、何度も重ねて発汗させて心と腎の陽気を失ったからである。発汗後、冷水を多く飲みすぎて肺を傷つければ、必然的に喘息を引き起こす;冷水を用いて入浴し、寒邪を内に入れても喘息がでる。


第076条
发汗后,水药不得入口为逆,若更发汗,必吐下不止。发汗吐下后,虚烦不得眠,若剧者,必反覆颠倒,心中懊憹,上乌浩,下奴冬切,下同。栀子豉汤主之;若少气者,栀子甘草豉汤主之;若呕者,栀子生姜豉汤主之。|”发汗以后,出现服药即吐,水药不能下咽的,这是误治的变证。如果再进行发汗,一定会出现呕吐,腹泻不止的见症。发汗、或涌吐,或泻下以后,无形邪热内扰,出现心烦不能安眠,严重的,就会出现心中烦闷尤甚,反来复去,不可名状,用栀子豉汤主治。 如果出现气少不足以息的,用栀子甘草豉汤主治;如果出现呕吐的,用栀子生姜豉汤主治。”|”発汗後、薬を飲むと吐き、水剤が飲み込めない症状が出るのは、誤治による変症である。 もし、発汗がさらに進むようであるなら、必ず嘔吐や下痢が止まらない症状が現れる。 発汗、吐瀉あるいは下痢させた後、{无形邪热内扰}により心煩が出現して安眠が出来ず、症状が激しいのは、心中煩悶が甚だしいためで、うろうろとし、容態は形容しがたい。そのような症状には梔子鼓湯を用いる。もし息苦しさがあれば、梔子甘草鼓湯を用いて治療し、嘔吐するなら梔子生姜鼓湯を用いて治療する。


第077条
发汗若下之,而烦热胸中窒者,栀子豉汤主之。
经过发汗,或泻下以后,出现心胸烦热不适,胸中板闷窒塞不舒的,是热郁胸膈、气机阻滞,用栀子豉汤主治。
発汗後、あるいは瀉下後に、心胸煩熱が現れて不快で、胸中は板で塞がれたように痞えて苦しいのは、「熱鬱胸膈」、「気機阻滞」なので、梔子鼓湯を用いて治療する。


第078
伤寒五六日,大下之后,身热不去,心中结痛者,未欲解也,栀子豉汤主之。
外感病,得了五六天,用峻泻药攻下后,身热不去,胃脘部支结疼痛的,是热郁胸膈,气机郁结不畅,其病尚未解除,用栀子豉汤主治。 外感病にかかり5、6日が経ち、強い瀉下薬で下した後、身熱が去らず、胃部が詰まって痛むのは「熱鬱胸膈」、「気機鬱結」が解けていないので、病気はなお治らない。梔子鼓湯を用いて治療する。


第079/strong>
伤寒下后,心烦腹满,卧起不安者,栀子厚朴汤主之。
外感病,使用泻下药以后,出现心烦不宁、腹部胀闷、坐卧不安的,是热郁胸膈、气滞于腹,用栀子厚朴汤主治。 外感病で、瀉下薬を用いた後、イライラして落ち着かず(心煩不寧)、腹部が張ってうっとおしく(腹部張悶)、居ても立ってもいられない不安が現れるのは、「熱鬱胸隔」、「気滞于腹(腹部で気滞する)」であり、梔子厚朴湯を用いて治療する。



第080条
伤寒,医以丸药大下之,身热不去,微烦者,栀子干姜汤主之。
太阳伤寒证,医生误用泻下丸药峻猛攻下,出现身热不退,轻度心烦不安,并见腹满痛便溏等中寒证的,用栀子干姜汤主治。
太陽病傷寒証で、医者が誤って丸薬を用いて激しく下した後、熱が引かなくなり、軽度のイライラ不安(心烦不安)と合わせて腹が張って痛い軟便などの中寒証の症状でるのは、梔子乾姜湯を用いて治療する。



第081条
凡用栀子汤,病人旧微溏者,不可与服之。
凡是使用栀子豉汤,如果病人平素有大便稀溏的,应禁止使用。
梔子鼓湯の使用は、もし病人が平素より水気の多い泥状便であるなら、おしなべて使用してはならない。



第082条
太阳病发汗,汗出不解,其人仍发热,心下悸,头眩,身瞤动,振振欲擗地者,真武汤主之。太阳病,经用发汗,汗出而病不解除,病人仍然发热,心慌,头目昏眩,全身肌肉跳动,身体振颤摇晃,站立不稳,象要跌倒,这是肾阳虚弱,水饮泛滥所致,用真武汤主治。
太陽病ですでに発汗法を用いて汗は出たが、病は治癒せず、なおも発熱 、心拍の乱れ(心慌)、めまい(头目昏眩)がして、全身の筋肉がぴくぴくと動き、身体が小刻みに揺れて、しっかりと立っていられず、躓いて倒れそうになるのは、「腎陽虚弱」で「水飲氾濫」に寄るところであり、真武湯を用いて治療する。

※心慌を心拍の乱れと訳すか、精神的な落ち着きのなさと訳すべきか…。



第083条
咽喉干燥者,不可发汗。
咽喉干燥的病人,多阴液不足,不能用发汗法治疗。
喉が渇く病人の多くは陰液不足なので、発汗法で治療してはいけない。



第084条
淋家不可发汗,发汗必便血。
久患淋病的病人,多阴虚下焦有热,不能用发汗法。
如果误用发汗,就会引起尿血的变证。
久しく尿疾患(膀胱炎、排尿痛、頻尿など)を患っている人の多くは陰虚で下焦に熱があるので、発汗法を用いてはならない。もし誤って発汗させたら、血尿を引き起こすだろう。



第085条
疮家,虽身疼痛,不可发汗,汗出则痉。
久患疮疡的病人,多气血两亏,虽有身疼痛等表证,也不能用发汗法。
如果误用发汗,使气血更伤,就会出现颈项强急,角弓反张的痉病。 デキモノ・腫れものを長く患っている人の多くは気血が不足して、たとえ身体の痛みなどの表証があっても発汗法を用いてはならない。もし誤って発汗させると、気血を更に傷つけて、首や項のひきつれや痙攣(颈项强急)や、全身が後方に弓状に反り返り,緊張する症状が出るだろう。



第086条
衄家,不可发汗,汗出必额上陷脉急紧,直视不能眴(一作瞬),不得眠。
久患衄血的病人,多阴虚火旺,不能用发汗法。
如果误发其汗,就会出现额部两旁凹陷处的动脉拘急、两眼直视、眼球不能转动、不能睡眠的变证。
鼻血が出やすい人の多くは、「陰虚火旺」であり、発汗させてはならない。もし誤って発汗させると、ひたいの両側の凹んだところの脈が拘急し、両目は直視して眼球を動かせず、眠ることができなくなるだろう。



第087条
亡血家,不可发汗,发汗则寒栗而振。
患出血疾患经常出血的病人,多气血亏虚,不能用发汗法治疗。
如果误用发汗,就会出现畏寒战栗的变证。
普段から出血し易い人の多くは気血とも欠損して(気血両虚)いて、発汗法を用いて治療してはならない。もし間違えて発汗させると、寒さで震えが起こるだろう。



第088条
汗家,重发汗,必恍惚心乱,小便已阴疼,与禹余粮丸。
平素爱出汗的病人,多属阳虚不固,不能用发汗法。汗本出而又再发其汗,就会形成心神恍惚、心中烦乱不安、小便后尿道疼痛的变证,用禹余粮丸治疗。
平素から汗をかきやすい病人の多くは「陽虚不固」に属し、発汗法を用いてはならない。元来は汗がでているところにさらに汗を出すと、たちまちぼんやりとし(心神恍惚)、心が乱れ不安になり、排尿痛に変証するので、禹余粮[うよりょう]丸を用いて治療する。



第089条
病人有寒,复发汗,胃中冷,必吐蛔。
病人素有内寒,不能用发汗法。如果反发其汗,就会使胃中虚寒更甚,出现吐蛔的症状。
普段から冷え症の病人には発汗法を用いてはならない。もし発汗させたなら、胃中の虚寒がさらに悪化し、回虫を吐くであろう。



第090条
本发汗,而复下之,此为逆也;若先发汗,治不为逆。本先下之,而反汗之,为逆;若先下之,治不为逆。
本应先用发汗法治疗表证,然后再用泻下法治疗里证,却反先用泻下法治疗里证,这是错误的治疗原则;如果先用发汗法治疗表证,就是正确的治疗原则。
本应先用攻下法治疗里证,然后用发汗法治疗表证,却反先用发汗法治疗表证,这是错误的治疗原则;如果先用泻下法治疗里证,就是正确的治疗原则。
先に発汗法を用いて表証を治療し、その後に瀉下法を用いて裏証を治療をするべきものに対して、先に瀉下法で裏証を治療するのは、間違えた治療原則である。;先に発汗法で表証を治療するのが正しい治療原則である。先に攻下法で裏証を治療し、その後で発汗法で表証を治療するべきものに対して、先に発汗法を用いて表証を治療するのは治療原則の誤りである。;先に瀉下法を用いて裏証を治療するのが正しい治療原則である。



第091条
伤寒,医下之,续得下利清谷不止,身疼痛者,急当救里;后身疼痛,清便自调者,急当救表。救里宜四逆汤,救表宜桂枝汤。
太阳伤寒证,本应用发汗法治疗,医生却反而使用泻下法,致脾肾阳衰,出现腹泻完谷不化,泻下不止,虽有身体疼痛等表证存在,也应当急以治疗里证。
经治疗后,里证解除,大便转正常,身体疼痛仍未去的,再治疗表证。
治疗里证用四逆汤,治疗表证用桂枝汤。
太陽病傷寒証で、発汗法を用いて治療すべきところを、医者が反対に誤って瀉下法を用い、脾腎の陽が衰え、消化不良の下痢が現れ、下痢がとまらず、身体の痛みなどの表証があっても、急いで裏証を治療すべきである。治療により裏証が治って大便は正常になり、身体の痛みがまだ取れないものは、次に表証を治療する。裏証の治療には四逆湯を用い、表証の治療には桂枝湯を用いる。



第092条
病发热头痛,脉反沉,若不差,身体疼痛,当救其里。四逆汤方。
病人有发热、头痛等表证,脉象反而见沉的,如果使用温经解表法治疗而不痊愈,反而增加身体疼痛的见证,就应当从里证论治,用四逆汤方。
病人に発熱、頭痛などの表証があるのに、反して脈が沈んで、「温経解表法」を用いて治療しても治らず、却って身体の痛みが増悪するのは、裏証から論治すべきであり、四逆湯を用いる。



第093条
太阳病,先下而不愈,因复发汗,以此表里俱虚,其人因致冒,冒家汗出自愈。所以然者,汗出表和故也。里未和,然后复下之。 太阳表证,先使用泻下法治疗而没有痊愈,再用发汗法治疗,因而导致内外俱虚,出现昏冒的症状。昏冒的病人如果正能胜邪,得到汗出,汗解邪散,就可以自行痊愈。
之所以这样,是因为汗出邪散表气得以调和的缘故。
如果里气尚未调和,然后再用泻下法治其里。 太陽病表証で、先に瀉下法で治療したが癒えず、次に発汗法で治療をしてしまうと、内外ともに虚を引き起こし、その為めまいが現れる。めまいの病人の正気が邪に勝てれば、汗が出て邪が去り、自ら癒えることができる。その理由は、汗が出て邪を散らし表気が調和できたためである。もし、裏の気がまだ調和していないのであれば、その後再び瀉下法でその裏を治す。



第094条
太阳病未解,脉阴阳俱停,必先振栗汗出而解。但阳脉微者,先汗出而解,但阴脉微者,下之而解。若欲下之,宜调胃承气汤。
太阳表证没有解除,如果出现畏寒战栗,并见尺部寸部的脉象皆沉伏不显,继之高热汗出而病解的,这就是战汗证。
此时,如果先触摸到寸部脉微微搏动的,主病在表,应当先发汗解表,则病可解。
如果先触摸到尺部脉微微搏动的,主病在里,用泻下法则病可愈。
如果要用泻下法,适宜用调胃承气汤。
太陽病表証があり、もし畏寒戦慄があって、尺脈と寸脈が沈ではっきりせず、高熱と発汗続くのは 戦汗証である。この時に軽く撫でで寸脈が軽く脈打つようであれば、主な病は表にあり、先に発汗させ解表させて治すべきである。もし尺脈が軽く脈打つのであれば、病は裏にあり、瀉下法を用いて治療する。瀉下法を用いるなら、調胃承気湯が適している。



第095条
太阳病,发热汗出者,此为荣弱卫强,故使汗出,欲救邪风者,宜桂枝汤。
太阳表证,发热汗出的,这是卫气浮盛于外与邪相争,卫外失固,营阴不能内守所致,治疗宜驱风散邪,适宜用桂枝汤。
太陽病で発熱し汗が出るのは、衛気が盛んで外に向かって邪と争っている。「衛外失固」であり、営陰が内を守れていないためで、治療には「駆風散邪」がよく、桂枝湯が適している。

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