漢方関係

弁少陰病脈証併治下第十一(第281条~第325条)

各条
・原文
・現代中国語解説
・現代中国語解説の日本語訳。
の順に記載。
 ただし、日本語訳は管理人の翻訳のため翻訳精度は低いと考えられる。




第281条
少阴之为病,脉微细,但欲寐也。
少阴病的症候特征,是脉象微细,精神萎靡、神志迷糊欲睡。
少陰病の病症の特徴は、脈が微で細、意気消沈し(精神萎靡)、意識がぼんやりして眠りたがる。



第282条
少阴病,欲吐不吐,心烦,但欲寐。五六日自利而渴者,属少阴也,虚故引水自救,若小便色白者,少阴病形悉具,小便白者,以下焦[注]虚有寒,不能制水,故令色白也。
少阴病,想吐而又吐不出,心中烦躁不安,精神萎靡不振,神志迷糊欲睡,到了五六天,出现腹泻而口渴的,是病在少阴,由于少阴阳气虚弱,不能蒸化津液,所以口渴。
如果小便清亮的,那么少阴病症就确定无疑。这是因为小便清亮,是下焦虚寒、不能化气行水的确证。
少陰病で、吐きたがる、あるいは吐こうとしても吐けない。イライラして落ち着かず(煩躁不安)、意気消沈し(精神萎靡)元気が無く、意識がぼんやりして眠りたがり、5,6日が経って下痢して口の渇きが出てくるのは少陰病である。陽気が不足して、津液を蒸化できず口が渇く。もし小便が透明なら、疑うこと無く少陰病である。小便が透明なのは、下焦に虚寒があり水分代謝がうまくできていない確証である。



第283条
病人脉阴阳俱紧,反汗出者,亡阳也,此属少阴,法当咽痛而复吐利。
寸关尺三部脉都沉紧,紧脉主寒,病人本应当无汗,却反而汗出的,是阳气外亡的征象,这属于少阴亡阳证,应当见到呕吐,腹泻、咽喉疼痛等症。
寸脈、関脈、尺脈の全てが沈で緊であるなら緊脈は主として寒証なので、本来は無汗のはずだが、むしろ汗が出るのは、陽気が外に漏れている。少陰亡陽証に属し、嘔吐や下痢、咽頭痛などが見られるはずである。



第284条
少阴病,咳而下利谵语者,被火气劫故也,小便必难,以强责少阴汗也。
少阴病,症见咳嗽、腹泻,如果出现谵语的,这是用火治法强迫发汗所导致的变证,病人小便一定难以解出。
少陰病で咳が出て、下痢して、うわ言が出るのは、火法を用いて無理やり発汗させたためであり、おしっこが出にくくなる。



第285条
少阴病,脉细沉数,病为在里,不可发汗。
少阴病,脉象沉细数,是病在里,不能用发汗法治疗。
少陰病で、脈が沈で細数なのは、病位は裏にある。発汗させてはならない。



第286条
少阴病,脉微,不可发汗,亡阳故也;阳已虚,尺脉弱涩者,复不可下之。
少阴病,脉象微,为阳气虚弱,所以不能发汗。如果阳气已虚,又见尺脉弱涩的,是阴血亦亏,不仅不能发汗,也不能泻下。
少陰病で脈が微なのは陽気は衰えているからで、発汗させてはならない。もし陽気がすでに虚していて、尺脈が弱渋(凛)ならば陰血も不足しているので、発汗だけでなく、瀉下もさせてはならない。



第287条
少阴病,脉紧,至七八日,自下利,脉暴微,手足反温,脉紧反去者,为欲解也,虽烦下利,必自愈。
少阴病,脉象紧,到了七八天,出现腹泻,脉象忽然由紧转微弱,手足反而变温暖的,这是阳复阴去、疾病将要解除的征象。此时虽然出现心烦、腹泻,势必会自行恢复。
少陰病で脈が緊で7,8日が経ち、下痢の症状が出て、脈が突然に緊から微弱に変化し、手足が却って暖かくなるのは、陰去り陽が回復して、もうすぐ病が治る証候である。この時、依然としてイライラ(心煩)や下痢が出現しても、必ず自然と回復に向かう。



第288条
少阴病,下利,若利自止,恶寒而踡卧,手足温者,可治。
少阴病,腹泻,如果腹泻自行停止,手足转温暖的,虽见畏寒蜷曲而卧,也属于可治之证。
少陰病でもし下痢が自然に止まり、手足が暖かくなったら、たとえ寒気(畏寒)して身体を丸めて横になる様であっても、治療可能な範疇である。



第289条
少阴病,恶寒而踡,时自烦,欲去衣被者,可治。
少阴病,怕冷而蜷卧,时而自觉心胸烦热,想减去衣被的,这是阳气来复之兆,其病可治。
少陰病で寒がりうずくまって、時に心胸煩熱して、薄着になりたがるのは、陽気が回復してきている兆しであり、治療可能である。



第290条
少阴中风,脉阳微阴浮者,为欲愈。
少阴感受风邪,寸部脉微尺部脉浮的,是风邪已去、阳气回复之象,疾病将要痊愈。
少陰病で風邪に罹り、寸脈が微、尺脈が浮であれば風邪はすでに去り、陽気が回復している証で、すぐに治る。



第291条
少阴病,欲解时,从子至寅上。
少阴病将要解除的时间,多在23时至5时之间。
少陰病が治る時間帯は、夜11時から明朝5時くらいが多い。



第292条
少阴病,吐利,手足不逆冷,反发热者,不死。脉不至者,灸少阴七壮。
少阴病,呕吐,腹泻,本应畏寒、手足冷,现手足不冷,反而发热的,示阳气尚在,不属死候。如果脉搏一时不至的,可以急灸少阴经穴七个艾柱以通阳复脉。
少陰病は嘔吐、下痢して、本来なら寒気(畏寒)がして手足が冷えるが、冷えはなくむしろ熱を持っている場合は陽気がまだあることを示しているので死ぬことは無い。もし脈が一時的に止まる場合は、少陰系に7壮の艾柱のお灸をして陽気を回復させる。



第293条
少阴病,八九日,一身手足尽热者,以热在膀胱,必便血也。
少阴病八九日传里而发阳明病,故一身手足热。由于其人便血,知为热入血室,故谓热在膀胱也。
少陰病に罹り8,9日が経ち表証が裏に転じて陽明病を発して、手足が熱を持つ。そして血尿が出るのは、熱が血室に入り、膀胱に熱があるからである。



第294条
少阴病,但厥无汗,而强发之,必动其血,未知从何道出,或从口鼻,或从目出者,是名下厥上竭,为难治。

少阴病,恶寒怕冷,身体踡卧而下利,手足逆冷的,预后不良。

少陰病で、四肢が冷たくなって汗は出ず、無理やり発汗させると、必然的に経絡を傷つけて出血する。出血部位は予測し難く、鼻血だったり、目から出血したりする。これは下厥上竭と言われ、治療困難である。



第295条
少阴病,恶寒身踡而利,手足逆冷者,不治。
少阴病,怕冷身体蜷卧,腹泻,手足冰冷的,是不治之证。
少陰病で、寒がって身体を丸めて横になり、下痢して、手足が氷のように冷たい場合は、治せない。



第296条
少阴病,吐利躁烦,四逆者死。
少阴病,呕吐,腹泻,神昏躁扰不宁的,属于死候。
少陰病で、吐き下しになり、意識が朦朧としつつ、気持ちが落ち着かないのは死ぬ。



第297条
少阴病,下利止而头眩,时时自冒者死。
少阴病,腹泻停止而出现头昏目眩、时而昏晕的,属于死候。
少陰病で、下痢が止まって目眩が現れ、時に意識が遠のく場合は死ぬ。



第298条
少阴病,四逆恶寒而身踡,脉不至,不烦而躁者死。
少阴病,四肢冰冷,怕冷而身体蜷卧,脉搏不来,心中不烦,手足躁扰不宁的,属于死候。
少陰病で、手足が氷の様に冷たく、寒がって身体を丸めて横になり、脈の手応えがなく、イライラ(心煩)はないが、手足が落ち着かずバタつかせるのは、死ぬ。



第299条
少阴病,六七日,息高者死。
少阴病,病延六七天,呼吸表浅,呼多吸少的,属于死候。
少陰病に罹り6,7日が経ち、呼吸が浅くなり、呼気が多く吸気が少ない場合は死ぬ。



第300条
少阴病,脉微细沉,但欲卧,汗出不烦,自欲吐,至五六日自利,复烦躁不得卧寐者死。
少阴病,脉微细沉,精神萎靡不振,总欲睡眠,汗出,心中不烦,想呕吐,到了五六天,又出现腹泻,并且烦躁不能安卧的,属于死候。
少陰病で脈が微細で沈、意気消沈し、いつも眠たがり、汗が出てイライラはしないが吐きたがり、さらに5,6日が経ってから再び下痢が出てイライラ(煩躁)が落ちつて寝てられないのは死ぬ。



第301条
少阴病,始得之,反发热,脉沉者,麻黄细辛附子汤主之。
少阴病,刚开始得病,既有发热等表证,又见脉沉的,是少阴阳虚兼太阳表证,用麻黄细辛附子汤主治。
少陰病になってすぐの時に、すでに発熱などの表証があり、脈が沈なのは、少陰陽虚で太陽表証である。麻黄附子細辛湯を用いて治す。



第302条
少阴病,得之二三日,麻黄附子甘草汤微发汗。以二三日无证[注],故微发汗也。
少阴病,得病二、三天,既有发热等表证,又有少阴阳虚证,用麻黄附子甘草汤温阳微汗解表。因为病才二三天,尚无吐、利等里证,所以用温阳微汗解表法。
少陰病になって2,3日が経ち、すでに発熱などの表証があり、少陰陽虚証の症状もあれば、麻黄附子甘草湯をもちいて、陽を温めて少し発汗させる。なぜなら病は2,3日してもなお、吐いたり下したりの裏証が無いので、陽を温めて少し汗をかかせるのである。



第303条
少阴病,得之二三日以上,心中烦,不得卧,黄连阿胶汤主之。
少阴病,得病二、三天以上,心中烦躁不安,不能够安眠的,用黄连阿胶汤主治。
少陰病になって、2,3日以上が経ち、気持ちが苛立ち(心中煩躁)、不安になり、よく眠れな場合は、黄連阿膠湯を用いて治す。



第304条
少阴病,得之一二日,口中和,其背恶寒者,当灸之,附子汤主之。
少阴病,患病二、三天,口中不苦不燥不渴,病人背部怕冷的,当用艾灸灸少阴经穴,并用附子汤主治。
少陰病になって2,3日が経ち、口が苦いわけでも乾くわけでもなく、背部が寒いのは、艾灸を少陰経穴にし、合わせて附子湯を用いて治す。



第305条
少阴病,身体痛,手足寒,骨节痛,脉沉者,附子汤主之。
少阴病,身体疼痛,骨关节疼痛,手足冷,脉象沉的,用附子汤主治。
少陰病で、身体と関節が痛み、手足は冷たく、脈が沈なのは、附子湯を用いて治す。



第306条
少阴病,下利便脓血者,桃花汤主之。
少阴虚寒证,腹泻,解脓血粘液便的,用桃花汤主治。
少陰病虚寒証で、下痢して、血膿の混じった便なら、桃花湯を用いて治す。



第307条
少阴病,二三日至四五日,腹痛,小便不利,下利不止,便脓血者,桃花汤主之。
少阴虚寒证,得病二三天到四五天,腹中疼痛,小便不通畅,腹泻滑脱不尽,大便带脓血的,用桃花汤主治。
少陰病虚寒証で、病に罹り2,3日から4,5日が経ち、腹痛がしておしっこも出が悪く、下痢便が続き、便は血膿が混じるのは、桃花湯を用いて治す。



第308条
少阴病,下利便脓血者,可刺。
少阴病,腹泻,解脓血便,可用针刺法治疗。
少陰病で、下痢して膿血便がでるなら鍼治療をしても良い。



第309条
少阴病,吐利,手足逆冷,烦躁欲死者,吴茱萸汤主之。
少阴虚寒证,呕吐频剧,腹泻,手足发凉,烦躁不安、心中难受的,用吴茱萸汤主治。
少陰虚寒症で、嘔吐がひどく、下痢して手足は冷たく、イライラして落ち着かず(煩躁不安)、耐え難い気持ちになるのは、呉茱萸湯を用いて治療する。



第310条
少阴病,下利咽痛,胸满心烦,猪肤汤主之。
少阴病,腹泻,咽喉疼痛,胸部满闷,心中烦躁不安的,是阴虚虚热上扰,用猪肤汤主治。
少陰病で、下痢して喉が痛み、胸部が張って悶々として、気持ちが苛立つのは、陰虚になって虚熱が上がってきて、上部をかき乱している。猪膚湯を用いて治療する。



第311条
少阴病,二三日,咽痛者,可与甘草汤,不差,与桔梗汤。
少阴病,得病二三天,咽喉疼痛的,可用甘草汤;如果服药后不见好的,用桔梗汤治疗。
少陰病で、病に罹ってから2,3日が経ち、喉が痛い時は甘草湯が使える。もし服用しても良くならないなら桔梗湯を用いて治療する。



第312条
少阴病,咽中伤,生疮,不能语言,声不出者,苦酒汤主之。
少阴病,咽喉部受到创伤,发生破溃,发不出声音,不能讲话的,用苦酒汤主治。
少陰病で、喉が傷つき、潰瘍が生じて声が出ず喋られないのは、苦酒湯を用いて治療する。



第313条
少阴病,咽中痛,半夏散及汤主之。
少阴病,咽喉中疼痛,可用半夏散或半夏汤主治。
少陰病で、喉が痛い場合は半夏散か半夏湯で治す。



第314条
少阴病,下利,白通汤主之。 “|”少阴虚寒证,腹泻的,用白通汤主治。 “|少陰虚寒証で下痢するのは白通湯を用いて治す。



第315条
少阴病,下利脉微者,与白通汤。利不止,厥逆无脉,干呕烦者,白通加猪胆汁汤主之。服汤脉暴出者死,微续者生。白通加猪胆汤。
少阴病,腹泻,脉象微的,可用白通汤。如果服药后腹泻不停止,四肢冰冷,脉搏摸不到,干呕,心中烦躁不安的,是阴盛格阳所致,用白通加猪胆汁汤主治。服药后,脉搏突然出现的,是阴液枯竭、孤阳外脱的征象,预后不良;服药后脉搏逐渐恢复的,是阴液未竭、阳气渐复的表现,预后较好。
少陰病で下痢して脈が微の場合は白通湯を用いても良い。もし服薬しても下痢が止まらず、手足が冷えて、脈が取れなくなり、嘔吐して気持ちが苛立ち不安になるのは陰が盛んになり陽を抑えているからでる。白通湯加猪胆汁湯を用いて治療する。服薬後、急に脈がとれるようになるのは、陰液が枯渇して、残された陽が外に出てきている。予後は良く無い。服薬後、脈拍は徐々に良くなるのは、陰液はまだ枯渇しておらず、陽気が次第に少しずつ回復していることの表れであり、予後は良い。



第316条
少阴病,二三日不已,至四五日,腹痛,小便不利,四肢沉重疼痛,自下利者,此为有水气。其人或咳,或小便利,或下利,或呕者,真武汤主之。
少阴病,二三天没有好,到了四五天,出现腹中疼痛,小便不通畅,四肢沉重疼痛,自行腹泻的,这是肾阳虚弱,水气泛滥。病人还可出现咳嗽,或者小便通畅,或者腹泻更甚,或者呕吐等,用真武汤主治。 少陰病で、2,3日経っても良くならず、4,5日が経ち、腹痛が出現し、四肢が重たくなって、下痢するのは、腎陽が弱って水気が氾濫している。加えて、咳が出たり、おしっこの出が悪くなったり、下痢がさらに酷くなったり、嘔吐するなどの症状が出る場合は、真武湯を用いて治療する。



第317条
少阴病,下利清谷,里寒外热,手足厥逆,脉微欲绝,身反不恶寒,其人面色赤,或腹痛,或干呕,或咽痛,或利止脉不出者,通脉四逆汤主之。
少阴病,腹泻完谷不化,手足冰冷,脉象微弱似有若无,身上反而不怕冷,病人面部发红,或者腹中疼痛,或者咽喉疼痛,或者腹泻过度而停止,脉搏摸不到,这是内真寒外假热的阴盛格阳证,用通脉四逆汤主治。
少陰病で、消化不良の下痢をして、手足は氷のように冷たく、脈は微弱か無いかのごとく、身体はかえって寒さを感じず、顔の紅潮や腹痛、喉の痛み、下痢はひどかったり止まったり、脈が触れない。これは内に真の寒があり、外の偽熱によって、陰が盛で陽を抑制している状態(陰盛格陽証)である。通脈四逆湯を用いて治療する。



第318条
少阴病,四逆,其人或咳,或悸,或小便不利,或腹中痛,或泄利下重者,四逆散主之。
少阴病,四肢冷,病人或有咳嗽,或见心悸,或见小便不通畅,或见腹中疼痛、腹泻、下痢兼后重的,是肝郁气滞所致,用四逆散主治。
少陰病で、四肢が冷えて、場合によっては咳が出たり、動悸したり、おしっこの出が悪くなったり、お腹が痛くなったり下したりすることがたびたびある。これは肝鬱気滞であり、四逆散を用いて治療する。



第319条
少阴病,下利六七日,咳而呕渴,心烦不得眠者,猪苓汤主之。
少阴病,腹泻六七天,咳嗽,呕吐,口渴,小便不通畅,心中烦躁,不能安眠的,是阴虚水热互结,用猪苓汤主治。
少陰病で、下痢して一週間ほどが経ち、咳、嘔吐、喉の渇き、おしっこの出が悪い、気持ちが苛立ち、安眠ができない。これらは陰が虚して熱が水と絡んでいる(結んでいる)交代である。猪苓湯を用いて治療する。



第320条
少阴病,得之二三日,口燥咽干者,急下之,宜大承气汤。
少阴病,得了二三天,里实证具备而又见咽喉干燥的,应当急以攻下,用大承气汤。
少陰病に罹り2,3日が経ち、裏実証なのに喉が乾燥しているのは、すぐに攻下する。大承気湯を用いて治療する。



第312条
少阴病,自利清水,色纯青,以下必痛,口干燥者,可下之,宜大承气汤。
少阴病,腹泻稀水,颜色青黑,脘腹疼痛,口干燥的,应当急以攻下,宜大承气汤。
少陰病で、薄い水溶性の下痢をして、その色は青黒く、お腹が痛くなって、口が渇く場合は、すぐに攻下すべきであり、大承気湯を用いる。



第322条
少阴病,六七日,腹胀不大便者,急下之,宜大承气汤。
少阴病,经过六七天,腹部胀满,大便不通的,应当急以攻下,用大承气汤。
少陰病で6,7日が経ち、お腹が張って便秘する場合は、すぐに攻下すべきであり、大承気湯を用いる。



第323条
少阴病,脉沉者,急温之,宜四逆汤。
少阴虚寒证,脉见沉的,应当急用温法治疗,适宜用四逆汤。
少陰虚寒証で、脈が沈ならすぐに温法治療をすべきで、四逆湯が適している。



第324条
少阴病,饮食入口则吐,心中温温欲吐,复不能吐。始得之,手足寒,脉弦迟者,此胸中实,不可下也,当吐之。若膈上有寒饮,干呕者,不可吐也,当温之,宜四逆汤。
少阴病,如果饮食进口就吐,心中蕴结不适,想呕吐却又吐不出,初得病时,即见四肢冷,脉象弦迟的,这是痰实阻塞胸中,不能攻下,应当用涌吐法治疗。如果是肾阳虚弱、不能气化,寒饮停聚膈上,而致干呕的,不能用涌吐法,应当用温法治疗,可用四逆汤。
少陰病で、飲食すると吐き、心中に詰まった感がして不快で、吐きたいと思うが吐けない。病状の最初に四肢の冷えが見られ、脈は弦で遅なのは痰実が胸中を塞いでいる。攻下してはならず、湧吐法(吐法)を用いて治療すべきである。もし腎陽が弱っていたら、気化することができず寒陰が隔膜の上に集まり滞って吐き気を催すので湧吐法を用いてはならない。温法治療を用いて治療すべきであって、四逆湯を用いることができる。



第325条
少阴病,下利,脉微涩,呕而汗出,必数更衣,反少者,当温其上,灸之。

少阴病,腹泻,脉象微而涩,呕吐,汗出,为阳虚气陷兼阴血不足,势必出现大便频数,解出量反而少,应当用温灸法治疗,可灸头顶百会穴,以升阳举陷。
少陰病で下痢して、脈が微で渋,嘔吐して、汗が出るのは陽虚気陥で陰血が不足しているからである。必ず大便の回数は増え、その量は少なくなる。温灸法を用いて治療すべきで、頭頂の百会穴にお灸をして、落ち込んでいる陽を上にあげる。

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