読後感

MR[Medical Representative]/久坂部羊

タイトル:MR
初版:2021年4月14日
発行:株式会社幻冬舎
著者:久坂部羊[くさかべよう]

 MR(医薬情報担当者)は医薬品業界における製薬会社の営業担当者の呼称でありまた資格でもある。資格試験自体は難しいものではないけど、さりとて超簡単っと言うものでもない。そんなMRと製薬会社を舞台とした小説。
 そして、色々あって当ブログの管理にももMR資格を保持している。ただ、一度たりともMR資格を使う業務に就いたことはないけれど・・・。ただ、その知識があったので、専門用語に戸惑うことはなくすんなりと読み進めることはできた。

患者が苦しめば苦しむほど、俺たちの給料は上がるんだよ。
医薬業界の光と影を描いた医療ビジネス・エンターテイメント

帯より

 帯にある強烈な文言から勝手に予測して、「何か巨悪な不正があって、それと戦うMRの話」的な壮大なものを想像していた。が、全体としては業界の「あるある的」なことを盛り沢山詰め込んだ感で、予想していた内容とはちょっと違った。
「現場MRのお仕事小説」や「他社の陰謀との戦い」、「社内政治的な戦い」などのテーマ別のミックス。

 ただ、一つ一つのエピソードもくどくなく、全539ページは苦なく読み終えられた。

 MRに対しては、かなり好意的に書いてくれている小説であることは間違いない。

 調べた言葉

  • アルカイックスマイル(古拙の微笑):初期の古代ギリシャ彫刻に見られる特徴的な微笑。唇の両端がやや上がり、微かな笑みを浮かべているように見えるもの。
  • サンクコスト[Sunk Cost](埋没費用):sunkはsinkの過去形。すでに投資(支払い)済みの資金や労力のうち、回収できなくなったもの。将来の意思決定に反映させてはならない費用だが、「もったいない」「ここまでやったんだから」などの気持ちが働き往々にして判断を誤らせることになる。
  • 陪席[ばいせき]:目上の人と同席すること。
  • 聳やかす[そびやかす]:そびえるようにする。高く起こしたてる。肩などをいからすようにする。
  • 露悪[ろあく]:悪いところをわざと曝け出すこと。
  • 御為ごかし[おためごかし]:表面は相手のためを思ってするかの様に見せかけて、その実は自分の利益をはかること。
  • 推輓・推挽[すいばん]:後ろから推し、前からひくことこと。転じて、人を推薦すること。
  • 薫陶[くんとう]:徳の力で人を感化し、教育すること。指導者の特によって周りが影響をうけること。*薫陶を受ける(賜る)。
MR

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