読後感

コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店/町田そのこ

タイトル:コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店
初版:2020年8月1日(4刷:2021年5月30日)/(2018年に最新2版として発行)
発行:株式会社新潮社
著者:町田そのこ[まちだそのこ]

 昔んだ漫画に「なんとかの実」と言うのを食べると、そのなんとかに相当する能力が身につくと言う漫画があった。例えば、「ゴムゴムの実」を食べれば、全身がゴムの様に伸縮自在となる。
 その漫画で言うなら、「フェロフェロの実」を食べて、「(本文中の表記によれば)フェロモンを泉の如く垂流している」男が雇われ店長を務めるコンビニが舞台のお仕事小説。
 お仕事小説と言う感じではなかった。舞台は確かにコンビニだけど、ほとんどがイートインスペースでのお話なので。そういう点では、コンビニにこじつけなくても十分に楽しめるストーリーもあるので、逆に物語の幅を狭めている様な感じも受けた。
 

 全6編の物語は、各編ごとに登場人物も増え、全章との人との繋がりや伏線の回収などがなされて行き、徐々に世界が広くなって行く。世界が広がった分だけ、登場人物への感情移入もしやすくなって面白さを増していった。
 優しい気持ちで読み進められる内容で読後感はとてもよい。
 まだまだ謎の多きフェロ店長とその兄弟(たち)の物語は続編が出たら読んでみたい。むしろ色々と気になって仕方ない。

調べた言葉

  • 矍鑠[かくしゃく]
    老年になっても、心身ともに元気のいいさま。
  • へどもど
    どうしてよいかわからないまま、うろたえまごつくさまを表わす語。

コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫)

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