漢方関係

第160条〜第169条

第160条

伤寒吐下后,发汗,虚烦,脉甚微,八九日心下痞硬,胁下痛,气上冲咽喉,眩冒,经脉动惕者,久而成痿。

太阳伤寒证,误用吐下发汗,导致心烦不安,脉象十分微弱,病情迁延八九天,更见胃脘部痞结胀硬,胁下疼痛,气上冲咽喉,眩晕昏冒,全身经脉跳动,时间久了,就会形成痿证。


太陽傷寒証なのに、誤って吐法を用いてさらに発汗させたために、イライラ(心煩)して不安な状態になって脈はとても弱く(微弱)になり、病状が8,9日間長引き、さらに胃腸部が痞て張って硬くなる症状が見られ、脇の下が痛み、気が咽頭に上り、めまいがして、全身の経脈が痙攣する状態は、時間が経てば、痿証を形成するだろう。



第161条

伤寒发汗,若吐若下,解后心下痞硬,噫气不除者,旋覆代赭汤主之。

太阳伤寒证,经用发汗,或涌吐,或攻下,表证已解,而胃气损伤,胃虚气逆,出现胃脘部痞胀而硬,嗳气不止的,用旋复代赭汤主治。


太陽傷寒証ですでに発汗法あるいは吐法、攻下法を用いて、表証は取れたが、胃気を損傷したため気が虚して気逆となって胃部が痞て張るり硬くなり、ゲップが止まらないものには、旋覆代赭湯を用いて治す。



第162条

下后不可更行桂枝汤,若汗出而喘,无大热者,可与麻黄杏子甘草石膏汤。

表证攻下后,外邪内入,热邪壅肺,出现汗出、气喘,表热证已无的,不能再用桂枝汤,可用麻黄杏子甘草石膏汤治疗。


表証で攻下した後、外邪が内に入り、熱邪が肺を塞ぎ汗やぜんそくが出てくれば表証はすでに無いので桂枝湯は使えない。麻黄杏子甘草石膏湯を用いて治療できる。



第163条

太阳病,外证未除,而数下之,遂协热而利,利下不止,心下痞硬,表里不解者,桂枝人参汤主之。

太阳病,表证未解,反而屡次攻下,致脾气损伤,出现腹泻不止,胃脘部痞结胀硬,而发热畏寒等表证仍在的,用桂枝人参汤主治。


太陽病で表証がまだ解けてないのに、何度も攻下したため、脾気が損傷し下痢が止まらなくなって胃部が痞て張って硬くなり、発熱や畏寒などの表証もまだあるのであれば、桂枝人参湯を用いて治療する。



第164条

伤寒大下后,复发汗,心下痞,恶寒者,表未解也。不可攻痞,当先解表,表解乃可攻痞。解表宜桂枝汤,攻痞宜大黄黄连泻心汤。

伤寒表证,用峻泻药攻下后,再发其汗,导致心下痞塞,如果有发热畏寒等见证的,是表证还未解除,不能先泄热消痞,而应先解表,表证解除以后才能泄热消痞。解表适宜用桂枝汤,泄热消痞适宜用大黄黄连泻心汤。


傷寒表証で、強い瀉下薬を用いて攻下し、さらに発汗させ心下が痞て塞がった感じになった。もし、発熱や畏寒などの症状が見られるのは表証がまだ解けていないので、先に泄热したり痞えを治療してはならず、先に表証を治療すべきである。表証を治してから泄热し痞えを治療して良い。
解表には桂枝湯が適しており、泄热をしたり、痞えを取るには大黄黄連瀉心湯を用いるのが適している。



第165条

伤寒发热,汗出不解,心中痞硬,呕吐而下利者,大柴胡汤主之。

外感病,发热,汗出而热不退,上腹部痞结胀硬,呕吐而又腹泻的,用大柴胡汤主治。


外感病で発熱し汗が出て熱が引かず、上腹部が痞て張って硬くなり、嘔吐下痢するのは大柴胡湯を用いて治療する。



第166条

病如桂枝证,头不痛,项不强,寸脉微浮,胸中痞硬,气上冲喉咽,不得息者,此为胸有寒也。当吐之,宜瓜蒂散。

病的表现象桂枝汤证,但头不痛,项部不拘急,寸部脉微浮,胸脘痞胀硬结,气上冲咽喉,呼吸不畅,这是胸中有痰实之邪停滞,应当采用吐法,可用瓜蒂散。


病の症状は桂枝湯症の様だが、頭痛せずうなじも強ばらない。また、寸脈が微かに浮で、胸中が痞て張り硬くなり、気が喉に上がってきて呼吸が苦しい(呼吸不暢)。これは胸中に痰実の邪が停滞しているからで、吐かせて治療する。瓜蒂散を用いて良い(病弱な病人には用いることはできません)。



第167条

病胁下素有痞,连在脐傍,痛引少腹,入阴筋者,此名藏结,死。

病人胁下宿有痞块,连及到脐旁,疼痛牵引少腹,甚至痛彻阴茎,这就叫脏结,属于死候。


もともと病として脇の下に硬い塊があり、臍のそばまで連なり、痛みは小腹を引っ張って、さらには陰茎にまで及ぶ痛みは臓結と呼ぶ。死に至る予兆に属する。

彻(徹)chè:突き通す.(音や声が)よく通る.



第168条

伤寒若吐若下后,七八日不解,热结在里,表里俱热,时时恶风,大渴,舌上干燥而烦,欲饮水数升者,白虎加人参汤主之。

伤寒表证,误用涌吐或泻下法后,病经七八天仍不解除,邪热内入,结聚在里,热邪充斥内外,表现为时有畏风,口渴很甚,想喝水数升,舌干燥,心烦不安的,用白虎加人参汤主治。


傷寒表証なのに、誤って吐かせたり瀉下法を用いた後7,8日経っても依然として良くならないのは、邪熱が内に入って裏で結集し、熱邪が内にも外にも広がり、畏風する時があり(*1)、口の渇きがひどく、数升の水を飲みたく、舌も渇き、イライラ(心煩)不安するのは白虎加人参湯を用いて治療する、

(*1)原典は「时时」。これを「为时」と解説していたので、「…する時があり」と訳した。しかし金子幸夫先生の書籍内では「常に」となっていた。



第169条

伤寒无大热,口燥渴,心烦,背微恶寒者,白虎加人参汤主之。

外感病,表无大热而里热炽盛,出现口干燥而渴,心中烦躁不安,背部微感畏冷的,用白虎加人参汤主治。


外感の病に罹り、表熱は大したことないが裏熱が盛んで、口が渇いて喉が渇き、気持ちが苛立ち(心中煩躁)して、背中に寒気(畏冷)を感じる者には、白虎加人参湯を用いて治療する。

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