読後感

「すぐやる人」と「やれない人」の習慣 高校時代の偏差値30台の勉強嫌いが自分を変えてケンブリッジに入学、活躍できた理由:塚本亮

タイトル:「すぐやる人」と「やれない人」の習慣
初版:2017年1月21日(第186刷:2018年11月15日)
発行:有限会社明日香出版社
著者:塚本亮[つかもとりょう]

 自分で言うのもなんだが、「すぐやる人」なので、本著に書かれていることの多くは特に何の違和感もなく、受け入れられたし、すでに実行していることも多い。(例:早寝早起き、週末もリズムを繰り返さない。失敗を恐れない。期限を自ら決めるなどなど)。

 この本を見た瞬間に購入した理由は、「すぐやれない人」について知りたかったから。

 ダラダラと案件(仕事)を放ったらかしにする多くの人は、「忙しい」や「できない」「難しい」などの言い訳を並び立てるのが得意である。そういう、「すぐやれない人」の心理やその言動の理由などを知りたくて手に取った一冊。

 まず最初の感想は「すぐやれない人」ではなく、「すぐやらない人」だと思う。“やれない”と書くと、何か正当な理由があってできないみたいだからだ。私が彼らに感じているのは“やらない”だ。そして、本著でも実際の内容は、やはり“やれない”のではなく、「すぐ“やらない”人」について言及されていると理解した。

 実際に本著は「すぐやらない甘えた人たち」を購買ターゲットとして設定していると思われる。ただし、本当のことを書くとキツくなる。そのため「すぐやれない人」と書くことで、「あなたは悪くない、色々あってやれないんだよね?」と言う語感で優しく包み込み、販売につなげたい意図だろう。

考えているだけでは、物事は何も進まない——。
これはまさに「すぐやる人」の根っこにある考え方のひとつです。

P42

 これが結論。236頁中、前半20%以内で、結論が述べられている。

 特にトラブルがあった時の対処で如実に現れる。「すぐやらない人」は、「原因はどうだ?、誰が悪い?、どうすればいいんだ?」と騒ぎ立てるが、今目の前ので起っているトラブルに対する手当はしようとしない。急ぎの事案ですらこの様なので、通常業務案件などはさらに放ったらかしが平気な精神なのだろう。

「すぐやる人」はカバンの中を毎日整理する習慣を持っています。なぜなら、先延ばしにしてしまう原因のひとつは、モノがきちんと整理されていないことにあるからです。往々にして、ものが整理されていない状態ならば、頭の中も整理されていない状態であるといっても、過言ではありません。どこに何があるのかをはっきりと把握できていない
ため、もの探しに多くの時間を使っている人も少なくありません。

P76

 これも本当にそう思う。机の上も整理されていないと類推できる。私自身は、その日の最後に書類を整理して、机の上には書類などは置かない様にして帰っている。机の上の書類を整理することで、翌日にすべき仕事や仕事の重要度などを確認もできるので、次の日はスムーズに仕事に取り掛かれる。

 著者も書かれている通り、整理しない人は、ものを探すことに時間を使うだけでなく、頭の中も整理されていない。なので、処理する書類の重要度も理解できていない。結果として、どんな仕事も同じ様に、来た順番あるいは思いついた順番に、同じだけ力を注いで処理するのでしょうね。

 「机の上に、書類が山積みされた人」はどこの会社でもいてそう。そして言い訳は「俺にはどこにどんな書類があるかわかっている。これらはすべて重要な書類だ。」とか言ってそう(笑)。そりゃすべて重要でしょう、まだ何も整理されていないので、重要度がわかってないんだから。と言う感じですね。

一方で、「やれない人」は正論を振りかざしたがります。自分の言っていることは正しいのだから、周りが柔軟に対応しろということです。

P88

 「正論」を振りかざすと言うか、「正論」っぽい屁理屈を振りかざしているような気がする。

集中するとは、何を捨てるかを決めることなのです。一生懸命ではなく、一所懸命なのです。
優先順位を決めて重要度の高いものからこなすことで、成果に繋げることができるようになるはずです。

P183

 一生懸命って言葉が嫌いなので、この著者の考えは素敵です。生まれてから死ぬまで(一生)の間、ずっと懸命になんかなれない。

 世の流れなのかもしれないけれど。

 まったく話はずれるけれど、「全然、大丈夫。」なんて言葉も、世に出始たころは「イラッと」したものだが、今や自分も「全然+肯定」の言葉が出たりすることがある。

すぐやる人はサティスファイサー、やれない人はマキシマイザー。
ある試験において80点が合格点だとしましょう。
あなたは80点を目指しますか?
それとも100点を目指しますか?

P188

 P42の「考えているだけでは、物事は何も進まない——。」の具体例の一つ。

 結局、100点にするためには、どうすればいいのか?など、あれこれと考えて、結局行動が遅かったりする。あげく、80点で良いものを100点近くまで仕上げられた時には、「もうその年の試験はとっくの昔に終了している。来年からは出題形式が変わります」とか言うオチがついてきたりする。

 仕事の案件で例えると、取り掛かるのが遅くて期日に遅れたり、期日の段階では80点どころか半分の40点くらいの仕上がりだったりする。でもこの手の人たちは「あともう少しあれば、100点までもっていけたのに。」とか「そもそも期日がタイトすぎる。」などの言い訳は早い。

ただ、有料セミナーとの違いは、集まってくる人の質、なのです。お金を払ってまでくる人は、それだけ学ぶ意欲が高く、成果に繋げる意識が高いのです。
無料だともちろん出費はないので、犠牲を払う必要がありません。だから何も取り戻す必要性がありません。一方で、お金を払ってまで学びたい人は、犠牲を払っているので、学びを成果に変えたいと考えています。

P202

 確かに、無料に群がる人たちの質は総じて悪い。安ければ安いほど良い、タダであればなおよく、あわよくばさらにお金とかもらえないか?とすら思っている様な人もいてますし。

コロンビア大学ビジネススクール教授のシーナ・アイエンガーが発表した研究によれば、4種類のジャムの売り場と、6種類のジャムの売り場では、前者は後者の10分の1の売り上げしか上がりませんでした。

P92

選択のパラドックスのメモ:販売士2級の資格試験でも出題があったな、こういうの。


 すぐやらない人は「目的が見えていない。」「ゴール(目標)が設定できていない。」だから「全体を見渡せていない。」と言うこと。全体が見渡せないから、ゴールがどこにあるのかが見えない。全体を見渡さず、物事を考えるから、次の行動がどうして良いかわからない。だから取りかかりも遅い。取り掛かっても計画がないから、進捗が遅い(仕事が遅い)。と言う思考や行動パターンを多少なりとも理解できたと思う。

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