読後感

アクティベーター:冲方丁

タイトル:アクティベーター
初版:2021年1月30日
発行:株式会社集英社
著者:冲方丁[うぶかたとう]

 「中国人女性パイロットが亡命を希望」。日本領空を侵犯し、羽田空港に着陸した中国の爆撃機。
  なんとそこには核兵器が搭載されていた! 混乱する政府に追い打ちを掛けるように、中国の工作員やロシアの暗殺者も登場、状況は複雑化する。核が爆発すれば人類史上最大の犠牲者が……。
 実際の国際情勢も加味したリアルな設定で、グイグイと引き込まれる。

VISA 2021年4月号より

VISA 2021年4月号のシネマ&ブックスシリーズで紹介。読む系統の本が偏らないために毎号(毎月)VISAで紹介されている本を読む様にしている。

 あらすじは引用の通り。

 物語は、同時進行で起こる、真条太一と鶴来誉士郎の二人を中心としたシーンが交互に描写されることで進む。

 各組織の思惑が様々に交錯し、複雑に入り組んだ現代東京を舞台にしたSFストーリー。

 全体的としては面白く読み進められた。エンターテイメントとしてストーリーも面白い。・・・のだが、格闘シーンがくどいかなぁ。結構な頁数を占めていて、冗長的に感じた。映像化するには良いのかも知れないけれど、よく似た格闘シーンが何度も出てきた様に思う。

 やはり登場人物の大阪と組織の複雑さ半端ない(私の理解力が悪いだけでもあるが)。そこが本作の面白いところであるので、記憶のある間に読み直すと、さらに面白さが滲み出てくるとは思う。

 ただ、読了するのに、ビジネス書なら軽く3冊は読めるであろう時間を費やしたこともありもう一度読むとなると思い切りが必要だ。


 あとはどうでも良いことだけど、個人的には中国語のカタカナ・ルビが北京語の発音を表してないのが気になった。設定上、中国側の登場人物は四川省出身なので、南方語では、近い音なんだろうか。もちろん、中国語には日本にない音も多いので、そもそもカタカナで表示できなのだが、そこは仕方ないか。と、本当にどうでも良いこと。

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