資格・検定,  読後感

行政書士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本。本当のところどうなの? 本音がわかる!仕事がわかる! 第3版/石下貴大

タイトル:行政書士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本 本当のところどうなの? 本音がわかる!仕事がわかる! 第3版
発売日:2022年06月15日
発行:秀和システム
著者:石下貴大[いしげたかひろ]

 行政書士試験に合格はしてみたものの、人から「行政書士って何ができるの?」って聞かれた際に「さぁ? なんか書類作成の代行ができるみたいやわ。」って答えている。
 これではあまりにもアホの子すぎるので、ちょうど良い表題の本があったの購入をしてみた。

 結論として、行政書士のお仕事ということで、官公署に提出する書類の作成・提出の代行ができたり、契約書などの作成・相談を受けたり、(行政書士の)専業ではないけれど後見業務もできたりする様だ。
 そして、あまりにも多岐にわたるので、「これだ!」と言う一言での説明が難しことも分かったが、その反面多岐に渡ることを活かして、アプローチ次第では如何様にでも業務を広げられる資格であり面白い仕事ではないかとも感じた。
 そう言うわけで、冒頭の質問については、今度からもう少しマシな説明ができると思うので、購入した目的は達せられた。
 もちろん、今のサラリーマンとしての業務が楽しいので、独立したり開業したりする気は毛頭ないけれど。

 多くの職業専門家の著書は、一般人が知り得ない内容なので、内容はとしては興味をそそられ面白い。だが、反して文章が読みにくい場合が多い。もちろん、本職の物書きではない職業専門家なので、仕方ない部分もある。
 しかし、本著はとても読み易かった。本業(作家として)でエッセイやコラムを書かれている方と引けを取らないと言うと誇張しすぎかもしれないが、リズムの良い文章であることは間違いない。
 さらに全体を通して優しい文章は、著者の人柄が滲み出ているのだと思う。

 加えると、行政書士の参考書としてだけではなく、「お仕事エッセイ本」としての一面も持ち合わせている様な一冊だった。
 もちろん、本著の主題の軸足は行政書士の仕事に関することではある。しかし、全体を通して仕事に対する姿勢や考え方は、行政書士と言う業務に限定されず、ビジネスマンとして共通して参考になるヒントが散りばめられていた。

 本著者が、行政書士を主題とした「お仕事小説」を読んでみたいとも思う。

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