読後感

検事の矜持/中尾巧

タイトル:検事の矜持
発売日:2023/02/20
出版社: 中央公論新社
著者:中尾巧

 何も考えずに、お仕事小説家と思い、適当に手に取ってそのまま購入した1冊。

 お仕事小説ではなく、ガッツリのノンフィクションで、検事側から見た捜査に対する考え方や手法などが語られている。
 古い事件から記憶に新しい事件を含め、様々な事件について、判断に迷った際に、検事としてどう対処すべきかなどは興味深く読めた。

 記憶に新しいところでは、富山市奥田交番襲撃事件があった。生々しい事件もあるけれど、どちらかと言うと「賄賂」(贈収賄)系が多い。なんやかんやで、愛人が絡んでくることが多いところを見ると男が身の丈の合わない金(賄賂)を欲するのは性欲なのね。

 公用水面に関する法の理解(考え方)は、行政法をかじった人間としては、特に興味深かった。「おー、そういうオチね。」って感じだった。

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