読後感

おまわりさんと招き猫 あやかしの町のふしぎな日常おまわりさんと招き猫/植原翠

タイトル:おまわりさんと招き猫
発売日:2021/10/20
出版社: マイクロマガジン社
著者:植原翠

 これまた猫買いな一冊。

 最初から超ファンタジーで漫画チック。漫画的に面白かった。
 (人間の)言葉を喋る猫が住み着いた交番。「いやいや、喋る猫がいたら、小さな港町の範囲の話ではなく、世の中でもっと騒がれとるでしょ?」と言う野暮なツッコミは無粋。

 喋る猫を受け入れる町の人たち。この猫のみならず、女の子から隠しきれない狐の尻尾が見えていても受け入れる人たち。それが日常の町の出来事。
 もしかしたら、世の中には、本当に言葉を喋る猫もいて、街に遊びに来る狐の童女がいることも普通な町があるかもしれない。

 何の変哲もない日々がゆったりと流れる。そこに少しの[人ならぬものたちによる]スパイスが加えられた物語。悪くないです。

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