読後感

警察庁長官を撃った男(鹿島 圭介)

警察庁長官狙撃事件から15年。
 オウム真理教の組織的犯罪として当初から捜査され、先日(2010年3月)「(オウムが犯人で間違いなく)一所懸命に捜査の努力をしたが証拠を揃えられなかった」みたいな感じの声明(負け惜しみ)をだして終結した。
 (が、当本で最も真犯人に近いとされる人物は渡航暦があり、時効がさらに1年先になる)

引用:「坂本事件などすべての犯罪事実を認め、死刑判決を受けている私がどうして、いまさら殺人未遂で嘘をつきつづけなければならないんですか。全く持って実に覚えが無い(後略)」(早川死刑囚)

 このような証言がありながら、それでもオウムにこだわって結局他の可能性を模索せずにオウムのみに突っ走った警察内部の問題の暴露と、真犯人とされる人物が限りに無くクロであることを描いたドキュメント。
 特に、真犯人とされる人物の説はそれはそれで面白いし、オウム説より説得力があるようには思える。(もちろん、可能性の一つなので、素人には判断のしようはないけれど)
 別の楽しみ方としては真犯人とされる人物の生涯の軌跡が「(真偽の程は分かりかねるが)事実は小説より奇なり」である。

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