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当帰[とうき]
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桔梗[ききょう]
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羗活・羌活[きょうかつ](唐羗活[とうきょうかつ])
※和羗活とは別物、区別するために唐羗活としている。唐羗活はセリ科の多年草で羗活が基原。和羗活は、ウコギ科の独活[うど]が基原でまったくべつものである。(一般的には羗活と言えば、唐羗活を指すことが多いように思う。)
※日本薬局方では「羗」ではなく「羌」の漢字を使用している。(第十七改正にて確認) -
連翹[れんぎょう]
高村光太郎の忌日である4月2日を「連翹忌」と言う。高村光太郎がアトリエの庭に咲く連翹の花を好んでいたことから。
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甘草[かんぞう]
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菊[きく](菊花[きっか])
局方での呼び方は菊花[きくか]。漢方くすりの事典は[きくか][きっか]の併記。
<甘菊[あまぎく]:杭菊:Chrysanthemum morifolium>杭菊花は清肝明目の作用がありますが、小さい花の菊花(苦いもの)のは野菊花(シマカンギクの花)と言い(後略)
(熊本大学薬学部HPより抜粋)中国産では山地を冠した名称も多く、安徽省亳県などに産する亳菊花[はくぎくか]は最佳品とされている。このほか、安徽省の貢菊花[こうぎくか]や滁菊花[じょぎくか]、浙江省の抗菊花[こうきくか]などが有名である。
日本ではおもに抗菊花が輸入されている。しかし、日本の市場では、一般に野菊花が菊花として扱われている。(漢方くすりの辞典より抜粋)<野菊:島寒菊:浜寒菊:油菊:Chrysanthemum indicum L.>
シマカンギク:阿蘇などの日当りの良い道端にあります。日本で生薬の菊花(きくか)を注文するとシマカンギクの頭花が来ます。(熊本大学薬学部HPより抜粋)
日本の市場では、一般に野菊花が菊花として扱われているため、本来の菊花を求める場合には抗菊花と指定する。(中略)。ちなみに野菊花はシマカンギクの花であり(後略)。
シマカンギク:Chrysanthemum indicum L., Dendranthema indicum (L.) Des Moulins。茎ははじめ上に向くが後に横に倒れて上部が立ち、高さ30~80cm。葉身は長さ長さ3~5cmの洋紙質で羽状に中~深裂する。10~12月、頭花はまばらに繖房状に付き、舌状花は黄色(京都府HPより抜粋)
「十日の菊、六日の菖蒲」 -
浜菱[はまびし](蒺藜子[しつりし])
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薄荷[はっか]
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蔓荊[はまごう](蔓荊子[まんけいし])
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黄金花[こがねばな](黄芩[おうごん]、枯黄芩[こおうごん]、枯芩[こごん])
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独活[うど](独活[どっかつ]、和羗活[きょうかつ]、唐独活[とうどっかつ])
(メモ)
・和羌活=和独活の側根
・独活の読み方:漢方くすりの辞典(鈴木洋著、米田該典監修)では[どっかつ]、日本薬局方(17局)では[どくかつ]。管理人(私)の感覚では[どっかつ]なので、[どっかつ]の方を採用。
(日本での呼び名)唐独活 = (中国での呼び名)独活 = せり科のシシウド
(日本での呼び名)和独活あるいは独活 = (中国での呼び名)×ナシ =ウコギ科のウド
唐独活:独活寄生湯
独活:荊防敗毒散、清上蠲痛湯、十味敗毒湯、 舒筋丸、独活葛根湯
羗活:荊防敗毒散、清上蠲痛湯、洗肝明目湯、川芎茶調散、疎経活血湯 -
石膏[せっこう]
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防風[ぼうふう]
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川芎(せんきゅう)
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黄連[おうれん]
<黄連(日本産):葉>薬用部位は根茎です。葉の模様が違う2種
<黄連:根と根茎>髭のように見える根を除いた部分が薬用部位(*1)
<黄連(髭黄連[ヒゲオウレン])>黄連の髭(根)の部分を集めたもの。通常は髭は焼いて根茎だけを使う(*1)。
<黄連:単支>
<黄連の葉>20190525 森野旧薬園にて
セリバオウレン コセリバオウレン キクバオウレン
<黄連の花>
(*1:第17改正日本薬局方より)本品はオウレン Coptis japonica Makino, Coptis chinensis Franchet, Coptis deltoidea C.Y. Cheng et Hsiao 又は Coptis teeta Wallich (Ranunculaceae)の根をほとんど除いた根茎である.
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荊芥[けいがい](荊芥穂[けいがいすい]、荊芥梗[けいがいこん]、荊芥炭[けいがいたん]、土荊芥[どけいがい]、假蘇[かそ])
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芍薬[しゃくやく]
<白芍>
シャクヤク(芍薬Paeonia lactiflora)外皮を除いたものを白芍、外皮をつけたままのものを赤芍。日本漢方では白芍を用いるので、芍薬と言えば白芍を指す。白芍はおもに4年以上栽培したものを用い、洗浄した後にあら皮を削り取り、そのまま乾燥したものを生干芍薬と言う。そのままではなく、沸騰した湯の中で少し煮て、柔らかくした後、日干し乾燥したものを真芍という。
<赤芍>
赤芍には野生種のベニバナヤマシャクヤク(草芍薬P.obovata)やセンセキシャクヤク(川赤芍薬P.veitchii)などの根も用いられてる。(白芍は栽培品種のみ)。赤芍は日本薬局方による芍薬の規格には適合しない。
※参考:漢方くすりの辞典 -
山梔子[くちなし](山梔子[さんしし]、水梔子[すいしし])
<山梔子(左)と水梔子(右):種>漢方的には山梔子子あるいは山梔子仁となる?
<山栀子[くちなし]:花>20170702武田薬品京都薬用植物園にて
<山梔子:花(八重)>20180607 大阪府高槻市の路上(路肩の植え込み)にて、多くの山梔子の花の中で、一輪だけが八重でした。
山梔子は丸手のもの,水梔子は長手のもの.一般に丸手の充実した,紅色のものが上品である。(富山大学 伝統医学データベースより)
水梔子は湯通ししてから乾燥する。