読後感

真夜中のウラノメトリア/神田澪

タイトル:真夜中のウラノメトリア
発売日:2023/03/02
出版社: KADOKAWA
著者:神田澪

 ウラノメトリアって何?となったので検索。

『ウラノメトリア』 Uranometria はギリシア語源のラテン語で、「天空」 を意味する。書籍の『ウラノメトリア』 は、1603年にバイエル(Johann Bayer)が制作した全天を包括した最初の星図書 (star atlas) のこと。

引用と参考:Wikipedia(ウラノメトリア)、Wikipedia(バイエル)

 1話140字の小話的な出来事を紡いでいき、一つの物語を構成している。また、どこから読み始めてもどんな順番で読んでも良いと、本のカバーをめくった最初のページ(カバーの袖?)に書いあったが、やはり最初から順に読んだ方がいい。2つの話が対句のようになっている場合もあるし、場合によっては3、4話くらいが関連している時もある。

 あと、140字の物語に添えられている「タイトル(だと思う)」もなかなか良い。これがあると無いとでは物語が持つ意味が格段に違ってくる。

 全部で230話程度(数えてはいないけれど、たぶんそれくらい)。140字とはいえ、そうなってくるとかなりのボリュームなんだけれど一気に読み終えた。

 途中、途中の出来事も悪くないけれど、主人公が旅に出る動機は、父の残した宝物探し。そして最後にその宝物が、約230話のすべてを伏線として回収する爽快感がある(と私は感じた)。

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