マジック」カテゴリーアーカイブ

テンヨーのスポンジボールの代替品はあるか?

 マジックバーなどで、キッタねースポンジボールを使い続けているマジシャンも存在する。それを飲食店で出す無頓着さと、人の手に握らせる無神経さに驚かされるばかり。そうはなりたくないので、スポンジボールは消耗品と考える。
 あと、インパクトの強い現象(手の中でスポンジボールが増殖する)なので、小さな子供とか返してくれない時がある。安いものなので、そのままあげることも多々。
 そう言うこともあって、スポンジボールは結構消費するので買いだめをしていた。
 ここ数年は準備をしてまでマジックをすることも多くなく、スポンジボールは買いだめでした分でまかなえていた。
 が、さすがに数が減ってきたので、久々にスポンジボールを買いに行ったら衝撃の事実が・・・。
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リングフライトと言うマジック

 リングフライトと言うマジックがある。
 現象を簡単に説明すると、お客さんからお借りした指輪(リング)が消失して、マジシャンのポケットの中にあったはずのキーケースにつながって出てくる。と言うマジックである。
 かなり不思議で不可能設定度は高いので、結構愛用しているマジシャンは多い。
 (阿呆なマジシャンほど借りた道具でマジックをしたがると言う傾向があることは否めないけれど)
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メンタリストは心理学者ではありません

Facebookに表示された広告より。

メンタリストDaiGo(*1)監修「with」
心理学を使った恋愛・婚活マッチングアプリ


よもや騙される人も少ないと思いますが、突っ込んでおきます。
まず、メンタリスト・メンタリズムと言う言葉は心理学の用語でもなければ、一般用語でもありません。ただ単にそれっぽさを出すための造語です。そのこと自体はなんら問題もないと思います。
そして、彼(DaiGo)が行う、行なっているメンタリズムの演技は、心理学っぽく見せる演出であり、実際には手品です。
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嘘はいかんでしょ、嘘は。

「脳を鍛えるクイズ! じーっと見てみましょう!」と言う番組タイトルで、マジックの種明かし(種の見破り)が行われていた。
「じーっと見ていたら分かる。」という程で番組を作っているのに出題のVTRと回答(解説、種明かし)のVTRが全くもって違うのはいかがなものか?

一応、簡単に内容を紹介しておくと、トランプ手品で、5枚のトランプのうち、1枚がハートのA、ほか4枚が何も書いていない白いトランプ。裏向きに5枚を配って、どれがハートのAかを当てるもの。
↓こういうやつ

問題VTRでは、(配る前の)手元にある5枚のカードの2枚目にハートのAを置いておき、2枚を同時にめくる技法(ダブルリフト)。
回答VTRでは、同様に手元にある5枚のカードの1枚目位にハートのAを置いておき、配るときに2枚目を1枚目のように見せて配る技法(セカンドディール)。
文字でみてもわからないが、全然違うもの。
いずれの技法を用いても(セットアップは違うが)2枚目に配ったカードがハートのAになるので、結果は同じように見える。


番組の内容うんぬんよりも、マジシャンとしてこんなに大きくブレイクをとったらダメでしょ(笑)。
素人でもこんなことしないよ。初級者じゃないんだから。
それとも、最近のマジシャンは「自然に見えること」を気にしないのかもしれない。単に私が古いマジシャンになってしまった可能性も否定できない。

1枚目を配っているように見せて、2枚目を配っているセカンドディール。嘘の再現VTRにて使用。実際にこの技法が現場で使えるレベルのマジシャンは自称を含めたプロマジシャンのうち数パーセントだと思います。
(追記)ダブルリフトは自分が使っている技法で、セカンドディールは自分が使いこなせない技法なので、どうせタネを公開するなら自分が使えない方でいいや。と言うことか。やっと理解できた。下の画像からも「あ、本番ではセカンドディールは使ったことないな。」と言うことが一目瞭然でわかる。



2017.07.11「脳を鍛えるクイズ! じーっと見てみましょう!」
テレビ大阪/出演マジシャン:如月琉

メンタリズムでクロージングを語らないでほしい。

タイトル:商談で相手が○○したら、その日は無理にクロージングするな! 97%の人を操る「マインドリーディング」とは(SBクリエイティブOnline) 公開日 2015年08月26日 10:00
本文:
美輪明宏も絶賛!アジア最強のメンタリストが伝授!
人間の心を読み、思考と行動を操作する香港大学の人気講義
「メンタリズムコース」がついに日本上陸!
Daigoをも凌ぐと言われる、アジア一のメンタリスト、
ロミオ・ロドリゲス Jr.氏が伝える、
読めば誰でもマインドリーダーになれる本。
『97%の人を上手に操る ヤバい心理術』より
Copyright(C) SB Creative Corp. All Rights Reserved.

---ここまで引用---

元営業職からみて、手品師に「クロージング」を語られたくねぇよ。っと1年前に思った。そして、今更ながらに感想をまとめてみる。なお、リンク先の動画は時間の無駄なので見ていない。

そもそも論で言ってしまうと元も子もないのだが、マジック(手品)にはタネ・仕掛けがあるので、マジシャンが「人間の心を読み、思考と行動を操作」はそもそもできないし、していない。
そして、マジックなので絶対に失敗しない(*1)。本当に心を読んだりしているわけではなく、タネによってそう見える様に演出しているので絶対に失敗はしないし、失敗していたらマジックではない。(「マジックではなくメンタリズムだ!」とか言う戯言は却下(笑))
例えば心に思っただけの事(初恋の人の名前や好きな料理、今思いついた数字など)を、当てたりできるわけがないことは言うまでもない。心が読めている様に「見せかける」のがマジックである。なぜ言い切れるかというと、本当に人の心が読めるのであれば「マジシャンなんて職業」をしてない。
つまり、TVなどでメンタリズムやマインドコントロール、最近ではブレインダイブと称した手品師が心を読んだり、マジシャンの予言通りの答えを導き出させ、心理を操作しているが、それらはすべて「そう見える。」だけである。
「なんたらJr」もTVなどでは、ブームに合わせて、「サイキックダイバーだの、悪魔の力だの、スピリチュアルパワーだの、マインドリーディングだの」と、いろいろと語っていた(web検索調べ)。この一貫性の無さが如何に適当なもの(=手品である)かを、別の角度からも物語っている。
つまり、心の中を読んでいる様に見えて、実はタネ・仕掛けによって誰でもその答えがわかるようになっている。また、心理を操っているようで、その実(タネは)数学的なトリックやマジシャンズチョイス(*2)などを用いているだけである。
なので、97%の人(商談相手)を操る「マインドリーディング」と言うのはマジシャンが語るべきことでない。こんなのは詐欺師の戯言である。
もちろん、マジックとしての「心が読める」や「思考を支配する」と言う演出は問題ないが、マジック以外の場(この場合は商談のクロージング)にまで言及し出すと、それは詐欺である。
あとは言葉尻だけど、メンタリズムってなに?。心理術ってなに?。「心理学」でないものをカタカナや少し表現を変えて、まるで心理学の様に装っている。
心理学といえば嘘になるので、似た言葉で、誤認させる手段はまさに詐欺師の常套手段。
実例で言うと、「消防署の方から来ました。」と言うのは消防署の方[かた](関係者)ではなく、方角的に消防署の方からやってきたと言う意味で、与える印象は「消防署関係者」である。これと同じ原理である。
つまり、心理学っぽいが、心理学的要素は0%。それがメンタリズム、マインドコントロール、サイキックダイバー、ブレインダイブ、スピリチュアル、悪魔の力、マインドリーディングという事である。
マジック(手品)ファンとしては、こういう、まやかし、戯言・寝言にマジック(手品)が悪用されるのは大嫌いなのでまとまってないけれど、思うところを書きなぐってみた。

(*1)マジックは絶対に失敗しない:演出として、「失敗するかも?」と思わせることはマジックの要素として大切。ただ、よっぽどの不運がない限りマジックは絶対に失敗しないくらい簡単なタネから成り立っているか、もしくは失敗しないところまで練習して人前に立つべきものである。あと、失敗しても同業者(マジシャン)でもない限りそれが失敗と気がつかないことも多い。もちろん、演技中に震度6の地震がきたら失敗するかもしれない。しかし、そのような状況でも失敗しないレベルまで鍛錬するのがマジックであり、本物のマジシャンである(ほとんどいないけれど)。
(*2)マジシャンズチョイス:観客が自由に選んだ様に見せて、実際にはマジシャンがことば巧みに観客を誘導し、観客が選んだ様に見せる技法。たとえば、2冊の本がありそれぞれをAおよびBとする。観客にAを渡し、マジシャンがBを保持したい場合があったとする。
1.観客がAを選んだ場合、「あなたはあなた自身でAの本を選びましたね。余ったBは私が持っています。」と言う。
2.観客がBを選んだ場合、「ではその本を使いますので私にください。余った方のAは入れ替えなどができない様にあなたがしっかりと持っていてください。」。
と、どちらを選んでも観客がAの本を持ち、マジシャンがBの本を持つのだが、この結末はまるで観客自身が選んだ様に見える(応用すれば、心を操られたように思える)。

(参考)心理学者の方からみたメンタリズム>心理学者 メンタリズムの嘘・イカサマを暴く(リンク切れ→http://mentalismnouso.blog.jp/archives/3398494.html)

カードモンテ(?)のテクニック

キスマイ魔ジック:2016年7月19日:ふじいあきら

前回と同様に、番組での種明かしを備忘録として記録。

前回
ロープの嘘結び(縄抜け)


左右に置かれたカードの位置を入れ替えるが、入れ替わらないマジック。

最初の位置
手前のカード(右・Joker)と奥のカード(左・Blank)を移動させて入れ替えるが、カードは入れ替わらないテクニック。

右のカード(J)と左のカード(B)が入れ替わった様に見えるだけ。

左手は親指と人差し指で右のカード(J)を保持し、右手は、人差し指と中指で左のカード(B)を保持する。


右のカード(J)を演者側に引き寄せ、左のカード(B)を観客側に出し交差させる。

映像では主に、右のカード(J)を手前に引いてくる度合いが大きい。


2枚のカードが上下の位置で入れ違う時に処置を行う。
近づけた2枚のカードは、右のカード(J)が上、左のカード(B)が下の状態。

テクニックとしては、交差した時に左手で持っている右のカード(J/上下では上)を右手に持ち替え、右手に持っている左のカード(B/上下では下)を左手に持ち帰る。

最初、左手は右のカード(J)を親指と人差し指で保持しているが、交差する瞬間に人差し指と中指で、左カード(B)を受け取り、右のカード(J)を保持している、親指と人差し指は解放する。<br>

反対に右手は左のカード(B)を人差し指と中指で保持しているが、交差する時に親指と人差し指で右のカード(J)を保持して、左のカード(B)を解放する。<br>

これを左右両手を同時に行う。文字で書くと簡単だが、カードの前後を入れ替えただけに見える自然な動きで行うにはかなりの熟練が必要。

この技法に限らず、ふじいあきらの技法のナチュラルさは本当に超絶である。


あとは画像の通り。

観客から見れば入れ替えたはずのカードが入れ替わってない。

ロープの嘘結び

2016年7月12日:ABCテレビ:キスマイ魔ジック:Ai and Yuki
マジック見やぶり対決と銘打たれた番組。
マニア的な観点だと、”技法”見やぶり対決。
まぁ、いわゆるプロと呼ばれる方々が番組でやってるんだからマニア(ここ数年はマニアですらない)程度の私がどうこういう問題ではないけれど、技法を切り売りするのって美しくないと感じるかな、私は。
しかも他人様が考え出した技法だし。

違うか。むしろ私がアマチュアだから「プライド」や「ポリシー」を持ってマジックができるんであって、マジック業界ではプロは稼いでなんぼなんだろう。
(そのくせ、ニュースで犯罪者[これまたプロマジシャン]が作った偽造硬貨を、TV局が報道でギミックの構造を含めて解説したら、多くのマジシャンがキレてTV局を相手取って裁判までしてたな。何をして捕まったのかを報道するのは当たり前なんだけれど、そのあたりもプロマジシャンの常識と私の常識が違うので困惑してしまう。)

前置きが長くなってしまった。
それはさておき、せっかくプロマジシャンが種明かしをしてくれているのだから、どこかで演じる機会もあるかも知れないので備忘録として残しておこう。


ロープを体にきつく結び付けてもいとも簡単に溶けると言うマジック。(の種明かし)


後ろから二人でロープを前に回す。
この時点で、右側の人の左手にループになるようにロープに遊びを作っておく。


右側の右手で持ったロープは前に回さずに離して、左側の人からロープの反対端を受け取って後ろに回してくる。


右手で持ったロープを左手のループに掛けるようにする(右のロープがUの字になり、もともとあったループ(こちらもUの字と言えばUの字)が右のロープのUの中を潜るようになる)。


左がの人がループを持ち、右側の人が右手に持っているロープを引っ張るとロープが張って落ちない。この時に左の人が手を離すと、ループの部分が右のUの字の中を通って抜けて行く(これがタネと言えばタネ)。
また、この時に左の人は、最初に右の人が話したもう一方のロープの端を反対の手で保持しておく。
ある程度抵抗を与えると摩擦でロープは抜けなくなるので、程よい程度でテンションを張りながら、ロープの両端を前に持ってくる。


あとは、ロープの両端をそれぞれ前に持ってきて、前で何重にも結んだように見せる。

SNSにおけるマジシャンたちのアピールの分析

 最近はSNSで誰でもが情報発信できる時代になった。
 (いわゆる)プロマジシャンたちもこぞって色々とアピールしている。そこで、特に多く見られる3つのアピールを分析してみた。

アピール1:「プロは観客を楽しませる必要があって大変だ。」
 マジックが演芸の一種であり、観客がいてることが前提である。なので、プロだからと言って、「観客を楽しませること」を、殊更[ことさら]に強調することでも無い。
 つまり、マジシャンたるものプロ、アマに関係なく観客を楽しませる必要がある
 なのにわざわざそれをアピールするのは、言外に「我々プロはアマチュアとは違うレベルで物事を考えて演技しているんだよ。」と言うアピールが含まれているのであろう。
 残念ながら、マジック業界においては、むしろアマチュアの方が、アマチュアだからこそ趣味として全身全霊をかけて観客を楽しませることを考えている傾向がある(様に見える)。
 それらを口にする(投稿する)ことで、社会に適合できずに手品でどうにか食いつないでいるだけの自称プロが、中身のないプライドだけを保っているだと推測できる。
 (海外は知らないけれど)日本における(いわゆる)プロマジシャンのレベルがいかに低いかがよく分かる現象だと思う。
 ※「いわゆる」とつけているのは、「本物の」プロマジシャンと区別するため。
 こう言う言い方はどうかと思うが、「アマチュアの方々の大半は社会に貢献する立派な仕事をしながら、マジックでも観客を楽しませている」のであって、アマチュアとして対比としてプロだからどうだとか、こうだとか言われる筋合いはないし、言われたくもない。

アピール2:「すごい時間・量のマジックの練習している。」
 職業なんだからすごい時間・量の練習をするのは当たり前。それをアピールする姿は恥ずかしい。
 料理人は料理の勉強、研究、試行錯誤を繰り返し、法律に携わるものは日々生まれる新たな法律を勉強し、新たな裁判事例を研究する。なぜならその道のプロとして当たり前のことを当たり前のようにしているだけ。
 だが、この業界の中にはあまり練習もせず稚拙な演技を披露している人が多い。アマチュアの私から見ても容易に分かり得るレベルである。
 なので、少し練習した程度で、自分は他の(練習しない)プロとは違うとアピールしたいのかも知れない。

アピール3:「我はプロ様である。我に無料や友達価格で仕事を頼むな」
 最近(2016年)、このネタを投稿するマジシャンが多い気がする。ブームなのか?
 アマですら客を選んでいる中、客も選べ無いのに本当にプロか?と問いたい。
 「嫌なら断れば済む話しである。」
 しかし、こららの投稿のコメントには同業者から賛同・賛美で埋め尽くされる(笑)。マジック業界の程度が低いことが投稿のみならずコメントからも読み取れる。
 そんなしょーも無いことをブログなりSNSなりで愚痴ってる暇があるなら練習とか研究しろよ、プロとして。と、言わざるを得ない。

‘16.02.20

タネの共有って何?


番組内で、何かマジックを教えてくれと言われて、
「マジシャンはタネを共有してるので、(タネを)教えることはできないんですけれども。」と前置きしておきながら、このあとパドルムーブと言う、多くマジシャンがタネを共有している原理を解説していた。
種明かしの良し悪しを語るつもりは無いし、私にはその権限も無い。
ただ、マジシャンたちの自分勝手なダブルスタンダードにはあきれ返るばかり。
(このマジシャンがパドルムーブを考案したわけでもない。)

で、よくよく考えたら、「タネの共有」って何なのだろうか?
本当にそう思うのであれば、パドルムーブの種明かしもダメでしょ。
それ以前に別に共有してないけどね。

マジックはただ不思議なだけ。

とあるテレビ番組でのやりとり。

六代目 桂文枝
「手妻とマジックはどう違うのですか?」
藤山大樹
「手妻と言うのは、型、そして見立てと言う大事な要素があるんですが、それが入っているのが手妻。そしてマジックと言うのはただ不思議で、驚かせるだけで終わってしまう。その違い。」

確かに、「ただ不思議なだけ。」なプロマジシャンも多い(特に、トランプとかコインと、チマチマした袖珍マジックしかできないバーマジシャン)けど、それは言い過ぎな気がする。
マジックにも演出とか見栄えとか大切な要素はたくさんあると思うし、数は少ないけれど、娯楽としてマジックを供給しているマジシャンもいてるのだから。